« ■空の白い庭は、緑の波の先(1日目) -更新第154回- | トップページ | ■空の白い庭は、緑の波の先(3日目) -更新第156回- »

2008年10月22日 (水)

■空の白い庭は、緑の波の先(2日目) -更新第155回-

さて、2008秋・旭岳編の2日目です。
00title
枝に雪が真横に積もる。信じがたい光景。

目覚ましよりも早く目をさまし、一風呂浴びて朝ゴハン。
窓の外は、霰から雪に変わったのでしょう、すっかり雪景色。
空からはまだちらちらと、雨と雪のミックスが降っていて、
ロープウェイは運転見合わせ中とフロントに張ってあった。
だが、はなから午前は捨てている。
AMは、散歩程度に、ビジターセンターとロープウェイ乗り場を覗きに行く。
01road
山の上は結構降ったご様子で……上がれてもあんまり自由には動けそうにない。
下界の気温は5、6℃ってところか。
上は-3、4℃らしい。

02vc てくてくと山道を
(といっても、メインの道路は舗装されていて普通の車道・歩道ですが)10分ほど歩いて、
大雪ビジターセンターに着く。
中ではスタッフさんたちがなにやら雑談で楽しそう。
10分ばかり、展示などを眺めて休憩するも、これといった収穫はなし。
そこからさらに2、3分ばかし上るとどんづまりの駐車場になっていて、
そこがロープウェイ乗り場。

一階に売店、二階にチケット売り場と乗り場と、食堂があります。
ロープウェイはやはり運休、特にここで何が出来るわけでもないのですが、
おいしい北海道コロッケとコーヒーを買って、食べながらこうしてこの文章を叩いています。
03roapway
あとから続々と登山客がやってくるも、みな「ああ、しょうがねえな」的な反応で
売店を一巡りして去っていきます。
「まあ、雪が見られて良かったね」という父親と娘のありける。
そういう考えもありか。

04yamamichi オイサンも適当に時間をつぶし、いったん宿に引き上げる。
ホテルの掃除が終わるまで、部屋を空けたに過ぎない。
帰り道、空から降るものは止んでおり、パッと空が明るくなる瞬間が何度かあった。
相変わらず雲に覆われてはいるのだが、明らかに薄くなっている。
視界を遮っていた深い霧も、一瞬で、本当に一瞬で目の前から消えた。
びっくりするほど素早い引き際だった。
期待できる。
午後のチャンスに備えて、今は体力を蓄えよう。


部屋に戻って一眠りし、昼ゴハンを物色。
ビジターセンターに貼ってあった、ホテル「湧駒荘(ゆこまんそう)」のレストランで、
美瑛牛が食べられるらしいので行ってみることに。
食事だけでも出来るみたい。
ちなみに、湧駒荘はオイサンの宿のほぼお向かい。
昼だけ、そこのレストランに食べに行くところを見つかると、何か気まずい。

改めて外に出ると、旭岳のずいぶん上の方まで見ることができる。
朝の風景とは大違い。
05mountain_2
湧駒荘で食事をとっている間にも、空にたくさんの青が覗き始めて気が気でない。
こうしているうちにも、チャンスを逃しているかもしれない。
美瑛牛、おいしいんですけど、
ゴハンに甘辛いタレと、生野菜を一緒に乗っけるのは戴けないと思います。
こ洒落てはいるけど、ゴハンと生野菜を一度に口に入れるのは絶対に合わない。

再び、ロープウェイ乗り場を目指して歩く、歩く、歩く。
明らかに、上に向けて走っていく車の数が多い。
追い抜かれるのが歯がゆい。
悔しいとは思うが、しかしまあオイサンは、車の運転はしない。
それがオイサンの選んだ生き方に課せられたハンデだ。
そこは呪わしく思っても仕方がない。
この不利の中でも出来ることをやって生きていくのだ。
大袈裟なようだが、それがオイサンの一つのカクゴだ。
06roapway2
乗り場の建物前までついてみると、驚いたことに公営駐車場(無料)はほとんど一杯になっていた。
ちなみにロープウェイ乗り場にも別に駐車場はあるのだが、有料のためガラガラ。
まあしょうがないっちゃそうなんだけど。
多少はお金を落として行ってあげて欲しいんですけどね。

滑り込んでみると、2時からロープウェイの運転を再開するとある。
ただいま13時57分。ギリギリだ。
チケットを買って改札をくぐると、なんとまあゴンドラ満杯。
こんなに乗って千切れないの? というくらい。
さすがに足がつかないとか壁に押し付けられるってことはないけど、かなりギュウギュウ。
ホントにパワフルなワイヤーだな。
うめ先生は絶対に嫌がりそうだが。

ゴンドラから見下ろす外界は、壮観そのもの。
下の方はまだ紅葉が始まっておらず、中辺りは染まり始めており、
上の方はもう真っ白という、夏から冬への変化を10分で見て取ることが出来る。
しかし人いきれと外との気温差によって、
ガラスはあっと言う間に真っ白に曇ってしまった。

落っこちることもなく、無事に姿見駅へ到着。
所要時間約10分。
3分ほど、スタッフさんから山道エリアのレクチャーを受け、イザ外へ。
……と、その前に、オイサンはさっきゴンドラの中から見た風景で気になったものがあったので、
いったんゴンドラの乗り場に戻る。

これだ。
07uroko1_207uroko2
        07uroko307uroko4
激しい風雪にさらされて、壁やチェーンに張り付いた、鱗のような雪の紋。
チェーンやフェンスの上に雪が乗っているワケではなく、
下や真横に、垂れ下り、つきだしているんです。
風で雪が真横に積もり、そのまま凍ってしまったと思って下さい。
オドロキです。
サテ、ほないよいよ本番の外へ。
08yama1 08yama2 08yama3
……ここから先は言葉の要らない世界。
雪! 樹氷! 氷! 凍土! 
雪です、山です、雪山です。
ツララのみなさんも殺る気マンマンです!
09tsurara
オイサン紅葉を愛でに来たつもりだったんですが……マジでただの雪山登山です。
こんなつもりじゃ……。
とか言って、耳当て帽子に手袋、コート、スノトレと、
スタッフさんやモノホンアルピニストたちを除けば、オイサン素人組の中では
かなりちゃんとした装備の方だったんですけどね。

ジャケットに綿パン、皮靴できていた岸部シロー似のお父さんは、
駅を出た途端に唖然としてましたけど。
お調子者大学生グループも、
「うわっ雪だ。 雪? 雪だーーーッ!!」
って二度見して絶叫してましたけど。
おお、そういうやり方もあるのか(by伸恵ねえちゃん)。
10mintara1 10mintara2
こうなるとデジカメさんは白トビしまくりでフルオートではまともに撮れないので、
オイサンのつたない知識をフル動員して設定をガッシャガッシャいじって撮ります。
カムイ・ミンタラ(神々の遊ぶ庭)の名を持つ大雪山も、
厚い雲と雪化粧に覆われて、なかなかその広大さを見晴るかすことができません。
10mintara3
しかし雪の山道です、普段は木の階段などが整備されていますが、
雪が積もっていては全然です。
オイサンはどんどん汗だくになり、眼鏡がモンモン曇ります。
しまいには液晶が見えなくなり、何枚かはカンで撮りました。
その結果がコレです。
11cube
……映画の『キューブ』みたいになったな。
ここにある大きな岩は、まるで空に帰りたがっているように見えるのです。

14funen 噴煙を上げる地獄谷も、今日も元気。
静かなときは、ガスの吹き出すシューっという音が、
随分遠くからでも聞こえます。
途中、真っ赤な登山ウェアの外人さんに追い抜かれる。
彼は案内看板を見て首を傾げ、
すいすいと本格縦走ルート(黒岳の方へ突き抜けるルート)へ進んで行きました。
そしてしばらく行ったかと思ったら戻ってきて、
オイサンを追い抜いてざくざくと上っていきました。
もしかして読めなかったのか? あぶねえな。

姿見池も、かなりの部分が白く凍り付いていますが、
これはこれで良い風情。
13mirror
本当の姿見のようです。

山は……さすがに機嫌よく姿を見せてはくれなさそうです。
しばらく粘ってみましたが、これが精一杯でした。
12jigokudani
マ上等かね。

第五展望台で、やたら鳥の鳴く声が聞こえると思ったら
頭の赤い鳥がたくさん集まってきた。
鳥ってのは華奢に見えて、タフだね。
15birds2_2
この写真の中に、ワリとたくさんの鳥さんがいます。

帰りのくだりで沢にハマる。
ビジターセンターの案内板に、「ぬかるむ」って書いてはあったけど、
これはぬかるみではなく……タダの水だ!
でも水があまりにキレイだったのでちゃっかり写真に撮る。
16water
しかし水がきれいすぎてわからない。がっかりだ。

さて、ようやく一周して駅に戻る。
約1時間半。
結構ゆっくり回ったつもりだったけど、そうでもなかったよう。
駅前では、赤い木の実をつけた木々が凍てついて、天然のクリスマスイルミネーションのよう。
17ilmina
結局、山を降りたのは最終17:00のロープウェイ。

  ……ここでうっかり最終を逃したりしたらどうなってしまうんだろう……
  都会で終電逃すのとは恐ろしさのレベルが違います。
  特に、何人が山に上がって何人が降りた、みたいなカウントはしてないみたいだし……。
  その辺、案外アバウトなんで恐ろしいです。

  山はレジャーランドじゃないので、自己責任ってことなんですかね。
  皆さんも遊びに来るときは遊び半分でこないように
  注意が必要です。

たっぷり3時間、雪山の上で過ごしたのでした。
……多少、食い足りない。
そんな風に名残を残しながら覗いた、帰りのロープウェイからの光景は、
カムイ・ミンタラ……『神々の遊ぶ庭』の名に恥じない神々しさで……
18kamui_mintara
……圧巻でありました。

宿に戻ると、あとはもう風呂・飯・寝る。
露天風呂、大好きです。
昨日は雨が降っていて、ろくに浸かれませんでしたからね。

露天風呂で一緒になったオジサン(オイサンもオジサンだけど)は、
昨日函館を出発して小樽で一泊、
旭岳へはさっき着いたばかりだと言っていた。
函館も小樽も雨で、ようやく旭岳で多少マシになってきたので、
宿にも寄らず、慌ててロープウェイで上ってきたのだそう。

  じゃ、さっき一緒だったのかな。

雪でびっくりしたと言っていた。
この人は千葉在住で新横浜に会社があるとかで……。
わりとご近所さんだった……。
「さっきメール取ろうとしたら会社のサーバーに繋がんないんですよ、
 これじゃしょうがないですね、ハハハハハ」
と言うので、
「ロビーのテーブルだったら、携帯繋がりますよ」
と教えて上げたら迷惑そうな顔をされた(笑)。
まあそうだろうな。

  ちなみにこの方、あとの晩ゴハンでも席が近かったんですが、
  奥さんとお二人、穏やかそうなご夫婦でした。

月が綺麗だったので収めようとするも、
雲の流れが速すぎて、シャッター速度を落とすと雲のアジが全然残らずもったいない
(シャッター速度を4秒も8秒も落とすと、雲の形がブレてしまう)。
表で粘ってたら体が冷えたのでもう一回おフロに入って寝ます。
  
今日一日で足の裏が穴だらけになってしまった。
こないだ島武意で海に浸して癒してきたばかりだというのに。


……と、言う感じで2日目もオシマイ。
さて、いよいよ明日は最終日。
果たして明日こそ旭岳さんは機嫌の良い姿を見せて下さるか?
勝負の3日目に続く。


  

|

« ■空の白い庭は、緑の波の先(1日目) -更新第154回- | トップページ | ■空の白い庭は、緑の波の先(3日目) -更新第156回- »

携帯・デジカメ」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/55967/24635488

この記事へのトラックバック一覧です: ■空の白い庭は、緑の波の先(2日目) -更新第155回-:

« ■空の白い庭は、緑の波の先(1日目) -更新第154回- | トップページ | ■空の白い庭は、緑の波の先(3日目) -更新第156回- »