« ■不安と解放のミルフィーユ -更新第113回- | トップページ | ■陽春のパ ッセージ -更新第115回- »

2008年3月10日 (月)

■地平の季節 -更新第114回-

走り屋には走りは売ってねえ。
走りってのは、自分の手で掴むもんだ。
         ~アイルセン・トナ~
オイサン@いやー、やっぱ『リッジ』は面白いねえ。

2
近所の定食屋さんとおべんと屋さん。

いやね、アメリカで盗まれたPSPを買い直したんですけどね。
おんなじ色のヤツね。
一緒にBest版の『リッジレーサーズ』を買ったんだけど、
いやー、ついついやっちゃうね。
面白いわ。
気持ちいいの。
たまーにこう、もう神様が創ったようなコースがあったりしてね。
やっぱナムコすごいわ。


ひな祭りがありましたね。
みなさん、ひなアラレ食べましたか?
どっか作りませんかねえ、全裸の女性がいやらしいポーズをとったカタチのあられで
「あられもないあられ」
なんつったりしてまたコレガコレガ。

……と、冒頭からどうしようもないネタで浮かれてみましたけども。


----------------------------------------------------------------
■広川太一郎さんが逝去なされました。
----------------------------------------------------------------
その3月3日に、声優の広川太一郎さんがお亡くなりになりました。
ついさっき、『BRAINSTORM』さんとこで見て、知りました。

 ■声優の広川太一郎氏が死去 <BRAINSTORM>

……癌でいらしたんですね。
知りませんでした。ご冥福をお祈りします。

知らない方のために説明しておきますと、
広川太一郎さんというのは声優さんです。

アニメなどより、吹き替えやナレーションを主にやっていらした方なので、
名前は知らずともそのお声は、きっと誰しも耳にしたことがあると思います。
多分。
だって『007』のロジャー・ムーアが持ち役ですからね。
マ吹き替え版見なきゃ分かりませんけどね。

アニメでだって、『宇宙戦艦ヤマト』の主人公です。
新しくはないけれど、決してマイナーな方ではありません。

かく言うオイサンが一番良く憶えているのは、
SFC『マリオカート』のCMのナレーションなんですけどね。
あのなんとも軽やかな「♪そんんなバナナー」のヒトコトは、
10年以上経った今でも耳に残っています。

■マリオカートのCM


オイサンが広川さんのことを最初に意識したのは、
マンガの『宇宙英雄物語』のドラマCDで、
ロジャー・アドレアン・グリフィスという役を演じてらしたのを聞いたときです。
その次は、『モンティ・パイソン』の吹き替え版ビデオを見たときでした。

なんというか、その軽妙な語り口調とコロコロした声質で、
忘れようとしても忘れられない独特の存在感を放っておられる方でした。
正直なところ、特段の思い入れやエピソードがあるわけではないのですが、
「オイサンが好きな作品の作者さんたちの口から、
 ワリとこぞって憧れを持って語られる」ことの多い御仁だったので、
オイサンの頭にも尊敬の念とともにインプットされている、そんな位地にある方でした。


もう一度、心よりご冥福をお祈り申し上げる次第です。
色々と楽しませて戴きました。ありがとうございました。


----------------------------------------------------------------
■ゲームの話
----------------------------------------------------------------
■川背さんがやってくる。
ちょっと前の記事で紹介した、『海腹川背』さんが発売延期になりました
梅こんぶ茶でも切らしたんでしょうかね。
まオイサンもPSPを買い直したりしなきゃなんないんで、
ゆっくりしてくれれば良いと思います。
それが川背さんクオリティ。

________________________________________
■ローグ系ダンジョンRPGが
このところ、DSで自動生成ダンジョン系のゲームが元気が良いように思います。
「自動生成ダンジョン系のゲーム」というのは……
分かる人向けに言えば、
『不思議のダンジョン』みたいなゲームのことです。

  ホラ、あったでしょ。
  『風来のシレン』とか、『トルネコ』とか。
  基本は迷路探索のゲームなんですけど、
  入る度に、迷路の形も、落ちてるアイテムも、モンスターの配置も
  全く変わっちゃうようなヤツです。
  始祖はパソコンの『ローグ』ってゲームらしいですけど、
  オイサンはやったことありません。

DSでのハシリは『降魔霊符伝イヅナ』だと思います。

降魔霊符伝イヅナ ぐっどぷらいす 降魔霊符伝イヅナ ぐっどぷらいす

販売元:サクセス
発売日:2007/10/18
Amazon.co.jpで詳細を確認する

  巨乳くノ一がオッパイ片手に(?)地下迷宮を駆け抜ける!
  敵にやられる度にオッパイが減ってしまいにぺたんこになって
  それはそれで良い塩梅です!!
  ウソばっか書くな。また怒られるぞ。


『世界樹の迷宮』の大ヒットが、このジャンルが元気になった大きな要因だと思います。
かの『サクラ大戦』も、従来のシミュレーション+アドベンチャーのスタイルを捨てて
何故かこのジャンルに殴り込んできました

  ちなみに、オイサンはこの手のゲームは苦手なので
  別方向のモチベーションが上がらないと滅多にやりません。

さあ、そんな群雄割拠のジャンルに
かなりの負け臭漂うルーキーが堂々参戦です。
『ダンジョン・オブ・ウインダリア』
コンパイルハートさんが送る、まあまだどこまでのシステムか分かりませんが、
ダンジョン系RPGであることは間違いないようです。

……『ウインダリア』?

ご説明しましょう。
『ウインダリア』とは、1986年に公開された、オリジナルアニメ映画です。
ウインダリア(B-ch) ウインダリア(B-ch)

販売元:楽天ダウンロード
楽天市場で詳細を確認する

あの、先ずハッキリと言っておきましょう。
この作品は名作です。
面白いです。
若干重めで地味なストーリーではありますが
(オイサンのオススメはそんなんばっかだな)、
「約束と、戦争が生む悲劇」というテーマをかっちりと描いた物語は
ステレオタイプながら、しっかりと泣けます、心に響く力を持っています。

  ちょっと前になりますが、DVDのリマスター版が出ていたハズなので
  未見の方は、機会があれば見てみることをオススメします。
  ……とは言ったモノの、オイサンも中学くらいんときに見たっきりだな。
  確か湾岸戦争が始まったばっかりの頃に、タイミングが良いのか悪いのか、
  テレビで再放送してましたっけか。
  今見ても面白いかどうか、ちょっと不安になってきた。

で、その名作をですね。
コンパイルハートさんが……
何故「今」、何故「ダンジョン系RPGで」、ゲーム化するのか。
この辺の気持ちが全く分からない。
決してダンジョン系RPGと親和性の高い物語ではないと思うのです。
物語にしても、世界設定にしても。
そんな要素、思い浮かばないもんオイサン。

なんとなく見え隠れするのが、
「ダンジョン系RPGを喜んで遊んでるのなんか、
 『ウィザードリィ』体験世代の、30代~40代くらいのオッサンだろう」
「そんで、そいつらのオタク世代なら『ウインダリア』見てるだろう」
という目論見くらいでしょうか。
マあながち間違っちゃないとも思いますけど。
あとは
「なんとなくゲーム化権がとれちゃった」とか、
「思い入れの強いスタッフがいる」とか、
そんな匂いがする。
まあ、安易に選択式アドベンチャーにしちゃうよりは
オイサンは好きな姿勢ですけども。

とりあえずオイサンは、原作へのリスペクトと、
ガチガチハードコアなダンジョン系は性質上プレイできない
(『シレン』とかやるヤツの気がシレン、とか言ってププー)ので
システム的に緩そうなこれは買ってみようと思いますが。

N2級の大地雷になってしまわないように頑張ってもらいたいと思います。
『ゆび先はもう一つの心臓』は、
『ダンジョンオブウインダリア』を応援しています。


----------------------------------------------------------------
■箱○始まったな!
----------------------------------------------------------------
……と、このニュースを聞きつけて誰もが言った!

  ■【STG】「ケツイ」「怒首領蜂大往生BL」のXbox360への移植が決定
    <日刊スレッドガイド>

  ……そういや、以前『ケツイ』のDS版がリリースされるってニュースがあったけど
  アレどうなったんだろう?
  マいいや。

箱○さんがPS3のおこぼれを拾い集めながら、
少しずつ力をつけています。

  あ、「箱○」とは、もちろんXぼX360のことですよ?
  マそのPS3さんも、今年は随分と期待を集めつつあるようですが。
  オイサンも機を見て購入を考えます。
  マ「機を見て」っつうか、欲しいソフトが出れば即買いますけどね。
  『JSR』の続編とか、『NoeL』の続編とかね。
  『ロマサガ2の2』とかね。
  ……『今日の5の2』みたいになった。

デ先日、その箱○さんのXBOX Live ARCADE
(つまり、オンラインでゲームをダウンロード購入出来る仕組みです)で、
『トリガーハート エグゼリカ』を購入しました。

『トリガーハート エグゼリカ』は、
スク水少女が空を飛んで戦闘機を掴んで振り回したりする
ワクワクドキドキ系の超硬派シューティングゲームです。



  「お前、昔の記事でこれのDC版買ってただろ」というツッコミ素敵です。
  ウム、これには理由(わけ)がある。
  ていうか別にワケがなかったとしても両方買うことになにか問題があるか。

良い塩梅です。
ドリームキャストのバカパッドではまともに遊べませんでしたが、
箱○さんのパッドはおりこうさんです。
俄然遊ぶ気になる。
『アイドルマスターL4U!』が発売された余波を受けて
止まってた本家『アイマス』もとりあえず終わらせてみるかって気にはなってますし、
箱○さんに蘇生の兆し。


----------------------------------------------------------------
■最初の、怒りの赤いボタンを押せ!
----------------------------------------------------------------
しかしこうしてみると、XBOX Live アーケードで購入できる小型ゲームには、
なかなか面白いモノが多い。
コア系ゲーム雑誌『ゲームサイド』に載っていた
『ヘビーウェポン』も面白いですし、
以前DLした『タイムパイロット』や『ジオメトリウォーズ』も、シンプルながら楽しい。
GAME SIDE (ゲームサイド) 2008年 04月号 [雑誌] GAME SIDE (ゲームサイド) 2008年 04月号 [雑誌]

販売元:マイクロマガジン社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


何よりも、無料の体験版で味見してから
面白ければ本編を購入できる、という仕組みが確立しているのが素晴らしい。
ゲームを進めるにつれて解除されていく、
「実績」システムも楽しみに一役買ってます。
「実績」とは、ゲーム内で特定のミッションをクリアするともらえる
勲章みたいなものです。
これを入手することを、何故か「実績が解除される」と言います。

例えば、上で書いた『ヘビーウェポン』は横スクロールのシューティングなのですが。
いわゆるボムが「核爆弾」である、という設定になっています。

  ……これ、よくレーティング通るよなあ、
  アメリカってすげえなあ、と思わざるを得ない。

デまあ、名前がなんであれ、ボムはボムですから。
ピンチになったら使用するわけです。
核を。
劣勢になったら、押すわけです。
核発射のスイッチを。

するとこう、ですな。
画面がピカッと光って、ドーン……。
画面の背景にはキノコ雲がですな、

  ……ホントに大丈夫か、このゲーム……。

でまあ、やがてゲームオーバーになってみるとですな、

  「最初の核爆弾使用!
   『怒りの赤いボタンを押せ!』
   の実績が解除されました!!」

という祝福のメッセージが、ってオイ!
しまいに怒られるぞ!!
なんかもう……ドキドキです。
もしかして連中、実戦でもこんな感覚で押したんじゃないだろうなと、
ウソでも思ってしまう、そんなシステムなのでした。

……しかし、このテのレトロ香(「れとろが」もしくは「れとろこう」と読もう!)漂う
ライト傾向のゲームは、
確かに面白くて、夢中になって何度も遊んでしまうんだけど、
「残る」面白さではないんですよねえ。
何言ってるか分かりませんけど。
いや、自分でも分からないんですけどね。
同じアクション系のゲームでも『マリオギャラクシー』をやった後に感じる面白さは、
「残る」んですよ。
単純に「心に残る」なのか? と言われれば、そんなことはなく。
脳に信号として残留する感じがあるわけです。
あとあとまで、人と話をしたり、勧めたりしたくなるような感じです。
対して、この『ヘビーウェポン』は、残らない。
「あー面白かった、さあ洗濯しないと」
みたいな、やったらやり切り、みたいな刹那的なものがある。
デまた思い出した頃に、自分だけでやり尚してる。
そんな感じ。
……単純に思い入れの問題なんですかね。

皆さんのプレイした感想、お待ちしてまーす。
いや、ホント普通に面白いからやってみ?
……って、普通の人は箱○さんをお持ちでないか……。


----------------------------------------------------------------
■バイオエタノール
----------------------------------------------------------------
思い出した。
いつぞやの『ゲームサイド』の読者コーナーで見かけた、

 質問「エグゼリカとクルエルティアは、
    サラダ油で動くって本当でしょうか?
 回答「バンガイオーじゃあるまいし……

というやりとり。
ムウ、出来る……。

こんな「分かった者同士」のやりとりを、オイサンも日常したいなあと思うのです。
こんなコトばかりだったら、世界から戦争なんてなくなるのに(そうか?)!
あと、連載マンガ『やさしい地獄ゲーム先生』は最高です。
末弘先生のマンガが読めるのは『ゲームサイド』だけ!


----------------------------------------------------------------
■ひといき名作劇場「君の名は」
----------------------------------------------------------------
  「吾が輩は猫である!」

  「んじゃイキナリしゃべってんじゃねえ!

  「名前?
   そんなもの、とうの昔に捨てた。

  「昔はあったんかい。あと無視すんな。

  「わたしは しゃべる うまの エド。

  「猫はどこいった。
   て言うかフリーダムこいてんじゃねえ。


----------------------------------------------------------------
■携帯電話
----------------------------------------------------------------
携帯電話、今の物を使い始めてから、もうじき2年と半年になります。
デそろそろ電池もヘタって来てるんで、そろそろ次の機種に変えようかなあ、
なんて思うわけですが。
しかし最近、本体購入も料金も、プランがやたらフクザツで
変えようと思ってもなかなか実行に移せない。
係員の話をまじめに聞く気がおこらない。

  家族割とか、ホワイトプランとか、指定割とか。

……しかし、無神経だよね。
家族割とかさ。
家族がいない人間の気持ちを考えたことがあるのか、電話屋は。
そこでオイサン考えました。
「天涯孤独割」。

  ……なんか「るろうに剣心」の必殺ワザみたいになったな。
  マイイや。

天涯孤独な人は、天涯孤独になるに至ったエピソードによって
通話料がお安くなります、そんなプラン。
無論、家族が出来ればプランは失効、家族割に移行して頂きます。
エエ話や……。

あと、「割った」枚数によって割引率が変わるという驚異のプラン、
「瓦割」、もしくは「杉板割」。
5%刻みで20枚、全部割ったら通話料永久無料!
他のプランとの併用は出来ません!
キャッチコピーは
「割引は、己の拳でつかみ取れ!」

勢いでもう一個。
飲み干したグラスの数で割引率の決まる、酒豪専用割引プラン。
「水割」。
お車でご来店のお客様、並びに未成年者のお申し込みはお控え下さい。

なんか良くね?
そうでもね?
そうでもなくね?
勢いだけじゃね?

……別にね。
そんな電話するわけでなし。
オイサンの場合、メールが出来て、
人からの写真が見られて(自分では携帯で写真は撮らないので撮れなくてもOK)、
たまに出先でPCに繋いでWebが出来るだけの機能があればいいんで。
それだけの機能の端末、出ませんかね。


あと関係ないけど、
近所のさくらやで携帯見てたら、
ジャパネットのたかた社長に激似のおばさんが商品の説明を受けてて
ちょっとおかしかった。
今にもオバサンの方からあの声と抑揚で

  「どうですか! ねえ、きれーいですよ、
   500万画素ですよ!?
   これにプリンタ付けて買いますよ!」

とか言い出しそうでした。
似すぎ。


----------------------------------------------------------------
■まっくのっうちっ! まっくのっうちっ!
----------------------------------------------------------------
そうそう、ボクシングの世界防衛戦。
皆さん見ました?
まあマンガみたいにはいきませんが、盛り上がったようですね。
あの方々が何となく食らってるようなパンチでも、オイサンらがもらうと一発で失神くらいするんでしょうね。

ところで、先週のマガジンを読んでいて思ったんですが、
『はじめの一歩』は、もう月刊誌でやった方が良いんじゃないかとオイサンなんかは思うわけですが、
どうでしょうね?

マもちろん週刊の方からしたら看板作品でしょうから
そう簡単にはいかないと思いますけど……
休載も多いし、一週間の話の中に、盛り上がりが見当たらない話も多い。
もう完全に、週刊連載のペースから外れているようにお見受けするのですが。

話によると、週刊マンガ誌なんてものは、
本誌での収入なんてのはホントに微々たるモノと聞きます。
収入の大半は、単行本で稼ぐものらしいのです。
だったら、今みたいな状態で作家さんにヘンな無理を強いるよりは、
別に月刊誌に移行して貰っても良いじゃないですかね。

それともアレですかね、
やっぱ月刊は月刊で、週刊は週刊で、コミックス収入も独立採算なんでしょうか。
……マそりゃそうかも。
編集部は別でしょうしね。

マなんとなく、内藤戦を見ていて、そんなコトを考えたオイサンでした。
はじめの一歩(77) はじめの一歩(77)

販売元:楽天ブックス
楽天市場で詳細を確認する



----------------------------------------------------------------
■いいのけんじさんのこと
----------------------------------------------------------------
飯野賢治さんが、ご自分のブログで、またゲームのことを語り始めておられます。

  飯野賢治さんという方は、
  あまり一般的には知られていないと思いますが、
  1994年頃からゲーム業界の表舞台で鬼神のごとき活躍をされ、
  大体2000年頃から、ゲームの世界から遠ざかって行ってしまわれた、
  32bit世代の申し子とも言うべきゲームクリエイターさんです。
  本当はもっと古く、ファミコン全盛の時代から
  ゲーム製作をしておられたのですが、マその辺は細かい話になるので割愛。
  勝手にWikipediaでも見てちょ。

   代表作は、
    『Dの食卓』(3DO-REAL/PS)
    『同2』(DC)
    『エネミーゼロ』(SS)
    『リアルサウンド-風のリグレット-』(SS/DC)
   など。

1994年~1996年頃。
ゲーム業界は、スーパーファミコンから、セガサターンや初代プレイステーションなどの
いわゆる当時の新世代機と呼ばれる32bitCPUを搭載したマシンへの世代交代が行われ、
オイサンの感ずる限り、消費者から見ても、最もゲーム業界に熱い風が吹いていた時代でした。

恐らくその気運というのは、
王者任天堂が沈黙し、セガとSCEという2社が、
覇権を争ってほぼ対等に熾烈なシェア争いを演じていたことに
縁るところが大きかったのだと思います。

そしてまた、媒体がROMカセットから大容量のCD-ROMに本格的に移行し、
向上したマシンパワーによって立体表現が可能になったことで、
ソフトメーカー各社も、新しい表現・新しいゲームを模索していた時期でもありました。
SCEが流通を改革しようと躍起になり
(飯野さんはそれでも不満を抱いていたようですが)、
ソフトメーカーへの門戸を広くしたことで新規参入も相次ぎ、
うさんくささを伴いながらも、
テレビゲーム産業全体が、ものすごく、ものすごく活気に満ちていた時代でした。

そのたくさんの「新しい風」の中に飯野さんもいて、
また、「飯野さん自身が起こした風」もたくさん吹いていたと、オイサンは思います。

  当時、オイサンはまだゲーム大好き頭でっかちオタク大学生で
  (今は「ゲーム大好き頭でっかちオタク社会人」です)、
  『ゲーム批評』なんていう、そういう新しい気運に乗って出現したサブカルチャー寄りの
  マニアックゲーム雑誌を愛読しておりました。
  その雑誌は飯野さんのことを多く取り上げる雑誌でもありましたから、
  特にそんな風に見えていました。

プリレンダムービーによる、新しいゲーム性
「インタラクティブ・ムービー」。
ゲームマスコミに対し、自ら前面に現れて主張する、
クリエイター主導のゲーム制作やアピール。
流通や制作の実際を、歯に衣着せぬ調子で語り上げ、
ユーザーにもその姿を伝えようとする行動など、
ゲームの世界を、裏の見えにくい子供のオモチャの世界から、
どちらかといえば音楽の世界に近いような、
よりアーティスト的な世界に近づけようとしておられたように思います。

実際その活動が、オイサンのようなオタクでない人たちに
どのくらい届いていたかはわかりませんが、
少なくともオイサンには、ゲームの世界が少しずつ少しずつ変わっていくのが
手に取るように感じられ、興奮したのを憶えています。

  まあそのせいで未だにドリーミーな、
  タチの悪いオトナになってはいるわけですが。
  それはまあ、オイサン個人の資質のせいだ。

SCEの流通体制に文句を言ってみたり、
なんならPS向けに出すはずだったソフトを、PSの製品発表会で急に凍結、
SS向けへのリリースを発表してみたり。
その様は、当時、色んな雑誌で異口同音に言われていた通り、
正に「時代の寵児」、「風雲児」と呼ばれるにふさわしいものでした。

あまりにセンセーショナル。
あまりにエキセントリック。

もしかすると、今ご本人が振り返るとご自分でも
「うわっ、それはちょっと!」
と思うような内容もあるのかもしれませんが、
当時、オイサンの目には、飯野さんの活躍はあまりに鮮やかで、
オイサンにとってはとてもカッコイイ、カリスマ、ヒーローと言った単語が
ピタリ当てはまる存在でした。

  今でも、そのコトを暴露するのにあまり躊躇いはありません。
  「なんであんなオッサンをカッコイイとか思ってたんだろう?」
  ということは、全くないです。
  うん。
  素直に今でも、すごかったな、かっこよかったな、と思います。

デ今回ご紹介した記事は、
『リアルサウンド 風のリグレット』というソフトについて、
飯野さんご本人が、制作当時のことについて語った記事です。

  この『リアルサウンド』というゲームは、画面が一切ないゲームとして、
  当時話題になりました。
  当たり前です。
  ゲームなのに、画面がないんだもの。
  真っ暗なまんま、音だけで進行するゲームです。

詳しい中身はまあ、飯野さんの記事か、Wikipediaでも見てもらうとして。
……今こうして、飯野さんご自身が語っているのを見ていても、
当時自分に見えていた飯野さんの姿と、殆どブレがないなあ、と思います。
とても純粋で、真摯に、ゲームを作っておられるように思います。
ゲームを作る目的にしろ、
作る過程にしろ、関わる人を選ぶ基準にしろ。
当時オイサンは、何冊か出ていた飯野さん関連の書籍を読み漁りましたが、
そのときと同じような気持ちに行き当たっていました。

  ……まあもちろん、ご本人が書いたり、
  飯野さんの活躍を後押しするために書かれた本なので、
  飯野さんのことは良いように書かれていますから、
  良い印象を覚えるのが当たり前といえば当たり前なのですけど、

会社の経営者としてはあまりにも子供っぽい行動をされているなあ、
と思うこともありましたが、
当時、ご本人も再三言っておられた通り、
WARPという会社(当時)は、会社であって会社ではなかったから、それで良いのでしょう。
WARPはアーティスト集団なんだ、バンドなんだと。

1999年に『Dの食卓2』をリリースして後、
飯野さんはゲーム業界の表舞台から姿を消してしまわれ、
殆ど噂を聞くこともなくなっていましたが。
こうしてまた、ゲームのことを語りに戻ってこられたことを、オイサンは嬉しく思います。
とてもとても、嬉しく思います。

  『帰ってきたウルトラマン』みたいなキブンです。
  この際、
  『帰ってきたウルトラマン倶楽部2』
  というのが正しいかもしれません。

WARPという会社は改名したりなんだりで、もうなくなってしまいましたが、
飯野さんはWARPの在りし日に、著作の中で
「WARPはバンドだから、最後には解散する。
 解散はライブでやる」
と仰っていて、結局それが実行されることはなく、オイサンはとても残念に思ったものですが。
まあ今からやり直せってのもマヌケな話なんで、そんな要求は出しませんけども。

ただ、やはりゲーム業界をあとにする直前まで言っておられた、
『300万本を売り上げるRPG(通称300万本RPG)』。
これには、ちょっとだけ期待したいと思うのです。
このタイトルは……まあ出てくればバカにされる、
ネタ扱いで、必ず揶揄の的として使われる単語なので、いい気はされないかもしれませんが。

オイサンは、信じています。
実際300万本が売れるかどうかは分かりません。
国内でトリプルミリオンを超えたソフトなんて、ホントに数える程度ですし難しいでしょうけど。
ただ、飯野さんが「300万人に届けよう」という本気で取り組んだ結果の作品を
味わってみたいと思うのです。

■参考 CMで見るゲームソフト国内売り上げTOP30



----------------------------------------------------------------
■ねじれの位置の未来と過去へ~おわりに
----------------------------------------------------------------
どうして「2次元と生身を混同していること」前提なんだろうか。
ちがうんだよ。
混同なんてしてないんだよ。
生身に幻想を抱いたり、してないんだよ。
「2次元みたいなコが、生身でもいないかな」なんて、思ってないんだよ。
そんな季節はとっくに過ぎたんだ。
そんなもんいるわけねえんだよ。
だから生身の中なんか探さないんだよ。

  いないから。

そこに欲しいものなんかないから。
生身ほど薄汚いものないから、相手にされてないし、相手にしていない。
生身の代用でギャルゲをやってるんじゃない、
ギャルゲにしかないからギャルゲをやるんだ。
その違いは、
分かるかね。
分からんかね。

生身が欲しい、繁殖したい、
それなのに欲しい生身がないから2次元に走るなら、
それは逃げかも知れない。それはそう思うよ。
今現在、繁殖は生身としか出来ないんだから。
それは自分の方向性にたいして、現実から目を背ける行為だよ、オイサンだってそう思うよ。
もちろん、繁殖は、生身として行うべき行為だ。
それは認めよう。
だけどそれと2次元を愛でる行為は別ベクトルだということを認めるがいい。
たとえ2次元がなくなったって、その分のベクトルが生身に向かうことなんて、ない。

  あんたがた、「生身であることが全て」「ではない」前提があることに
  気がついていないんではないのかね。

たとえば、テレビドラマを見ることにしたってそうだ。
全ての「ドラマを見る行為」が、
「ドラマみたいな物語の主人公になりたいからドラマを見る」
行為ではないだろう。
「ドラマの外からドラマが見たいからドラマを見る」行為だってあるだろう。
実際に、ホラー映画の主人公になったり、
ホラーな出来事が現実にあってほしいと思ったり、
「女子大生湯煙殺人事件」をみて、女子大生が湯煙の中で殺人されることが現実になって欲しい、
と思うわけではないだろう。
「自分が味わいたいとするフィクションの理想像がそこにあるから、
 それをフィクションとして自覚した上で摂取する」
ということも、存在するんではないかね。
ようく思い出して、分析してみるといい。
全てのフィクションが、生身の代替や代償行為ではないことに気付くはずだ。

  現代の、少なくとも日本人の、認識の力はそう単純なものではなくなっているだろう。
  物語は、もっと複雑な役割を心の中で果たしている。

たとえば、ただ自分の心が温かくなれば良い。
だったら、それはネコ飼うんでも良いし、絵画を鑑賞するんでも良いし、
音楽聴くでも本読むでも、
それがギャルゲーでも良いワケだ。
それが擬似恋愛(この言いっぷりも誤解のもとだが)の体をしているから
拒否反応を起こしてるだけじゃないのかい。
別に現実の恋愛を模したものだという位置づけじゃなくても良いんだ。

ギャルゲーは既に、擬似恋愛なんかではないんだよ。
ギャルゲーはギャルゲーであって、3次元の何かを模したものではなくなった。
3次元での活動から、何かの着想を得たものではあるよ。
それは、全てのフィクションがそうであるように。
やってみればいい。
これは擬似恋愛なんかじゃねえ、
擬似にもなってねえ、ということがわかるから。

  恋愛にインスパイアされて生み出された、
  もっと別次元の何かであることが分かるから。

……あんたらもしかして、
そこにある2次元小娘のありようが、あんたがたがなり得なかった理想のカッコをしているから、
なり得なかった自分の理想に何かが吸い寄せられていくのを見るのがイヤだから、
ごねてるわけじゃあるまいな?
そのことの自己防衛のために、
そんなコト言ってるわけじゃあるまいな?
イヤ、挑発するつもりや、揶揄するつもりは毛頭ない。
よく聴かれる
「こんな子いるわけなーい」
「幻想抱きすぎだよねー」
っていう言葉の端っこに、なんとなくそんなニュアンスを感じ取ろうと思えばとることもできるなと、
今思ったので、聞いてみただけですだ。
気を悪くしないでもらいたい。
そして、もし心当たりがあるのなら……
なんていうか、そんなこと無駄だから、やめよう。

  そんなこは、確かに現実にはいないだろう。
  オイサンたちは良く知っている。
  探したわけじゃないけど、知っているのだ。
  会った事がないから、知っているのだ。
  そんなコはいないのだ。
  だからこそ2次元なんじゃないか。
  幻想なんか抱いていない。
  抱く価値もない。意味もない。
  2次元ノナカニ、実際存在しているんだからそれ以上何を望むというのか。

ただし……ただしだよ。
フィクションに入り込みすぎる自分は、割としょっちゅう、
そのフィクションの中で語られるあまりにも彩り鮮やかな季節が、
もはや現実の自分には訪れることのない永遠に失われたものであると自覚されてしまって、
その絶望感に死にたくなることが……割としょっちゅうある。

それは多分、今、自分の手の中にある時間を価値のあるものとして受け止められないこと……
今という時間が今の自分とって価値あるものであるように、
過去の時間を上手に費やして育ててこられなかった自分の、明らかな落ち度なのだけど。

2次元の世界で語られる、あり得たかもしれない自分の過去が、
現実の自分の現在よりも、はるかに輝かしく見えてしまうことは……
それはオイサンだけの欠陥なんだろうか。
それとも、誰にもあることなんだろうか。

もちろん、あり得たかもしれないそれが、
決してあり得ないものであることくらい分かっているのだけど。
それはいくら時をさかしまかせたって、返って来やしないものなんだけど。
その昔、未来に夢を見たように、過去に夢を見ているに過ぎないのだけど。


 

|

« ■不安と解放のミルフィーユ -更新第113回- | トップページ | ■陽春のパ ッセージ -更新第115回- »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

ゲーム」カテゴリの記事

携帯・デジカメ」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/55967/11133286

この記事へのトラックバック一覧です: ■地平の季節 -更新第114回-:

« ■不安と解放のミルフィーユ -更新第113回- | トップページ | ■陽春のパ ッセージ -更新第115回- »