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2008年1月の8件の記事

2008年1月28日 (月)

■湯煙のジェノサイド 2日目・1月13日(日)・その2 -更新第104回-

■お知らせ
 ちなみにこの記事も、アメリカん時みたいに別サイトでまとめて公開中でーす。
 例によって書いてる内容はすっかり一緒なんで
 両方読む必要は全然ないですけど、とりあえず。
 序文とかはそれっぽく書き足してるんで、興味のある方はどんぞ。
   → http://yukini-utsusemi.cocolog-nifty.com/blog/

 それでは引き続き、30オヤジのマニアックな旅行記でお楽しみ下さい。


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■第六場 摩周湖
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012_2
さあ、摩周湖です。
とりあえずお写真と、
摩周湖についてあまりご存じ無い方のために、
特徴をお伝えしておきましょう。
通り一遍の説明になっちゃいますけど、そこは堪忍ね。

摩周湖は、火山の中央部がカンボツして
そこに水がたまって出来たカルデラ湖です。
頭蓋骨が陥没してヒザに水の溜まったオイサンとはワケが違います。

面白い特徴として、摩周湖には流れ込む川も、流れ出す川もないのだそうです。
それなのに水位は一定を保っているといいます。
これだけ雪が降れば、春には、沢山の雪解け水が流れ込むと思うのですが、
底の方からじわじわと、濾出しているということなのでしょう。
フシギです。

もう一つの特徴。
水が澄んでいる。世界一の透明度を誇るのだそうです。
昭和6年?の調査では40何メートル下までが見通せたというのですから、
畔に立ってのぞき込めば、
気分はちょっとした高層ビルでしょう。
ていうか底は見えないのかな。
深さは何mあるんだ?

  ……今調べてみたところ、211mみたいです。
  今現在はそこまで透明ではないらしいですけど。

生き物はあまりいないらしいです。
だから透明を保っていられるのだとか。
なんとなく納得です。

アイヌの人たちはココのコトを「カムイ・トー=神の湖」と呼んだそうですが、
それも納得のいく話です。
今でこそ道路が整備され、
オイサンみたいなオタンチンでも
ヒガシみたいなんに2万も掴ませればここまで来られてしまうわけですが、
山深く、もっともっと寒さも厳しかった頃に、
草木を分け入り熊に怯えながら、この景色に出くわしたなら……。
自分は誤って天国の門をくぐったに違いないと
思ってしまっても何の不思議もありません。
ここはそんな場所です。

  そんな時代に、初めてココを発見した人を、
  オイサンは羨ましく思います。

  ちなみに、昨年の秋訪れた旭岳連峰は
  「カムイ・ミンタラ=神々の遊ぶ庭」と呼ばれていて、
  こちらもまた名前負けしない雄大さを誇ります。
  海の底のような景色が、山の上に広がっている。
  海の底も山のてっぺんも、実は同じ地面の一部なんだということを思い知る一瞬です。
  R1022990 R1023004

あと、真ん中に小さな島が浮かんでいます。
お写真を見て下さい。
あの島は「カムイシュ」と言い、
ヒトツの言い伝えがあります。

あるアイヌの部族同士で諍いがあったとき、
一人の老婆が自分の息子を戦で失いました。
そしてせめて孫だけと思い、幼子を連れて山中を逃げたのですが、
途中道に迷って二人ははぐれてしまいます。
やがて老婆は摩周湖にたどり着くのですが、結局孫と出会うことは出来ず、
息子を失い、孫までも失ってしまった老婆は悲しみのあまり石になってしまった。
それが今のあの島になったと、言われています。

特に教訓が含まれているわけでもない、淡々としたお話です。
ちょっと変わっています。


サテ、オイサンにはこれが二度目の摩周湖です。
♪俺にはお前が最後のおーんなー、みたいです。
多分この先も、ここにはまた何度か、
来ることになるだろうと思っています。

というのも、オイサンには、
何かの弾みで「あー、摩周湖見たいなー」と思ってしまうことがあったら
それを抑えられる自信がないからです。
そしてきっと、オイサンは折に触れて
何かの弾みで「あー、摩周湖見たいなー」と思ってしまうことでしょう。

  数年に一回、『ときめきメモリアル』をやり直してしまうのと同じです。
  96年にあのゲームと出会ってから今年で12年になりますが、
  やはりいまだに折に触れてやり直してしまいます。
  そんなモンです。

ここと、3日目のところで書く予定の釧路湿原の細岡大観望は、
前回初めて訪れたとき
「ああ、ここには多分この先何回か来るな。何回か来たいな」
と思いました。
既に3回行っている、宗谷岬もそれと似ています。
それは多分、
記憶しておくことも、記録しておくことも、出来ないからだろう、と思うのです。

Webなんてものの性格上、こうしてお写真を載せ、
文章に書き留めて、
少しでもその時のことを残しておこう、お伝えしようとしてはいますが、
ぶっちゃけた話、無駄な抵抗だなあとは思うのです。
摩周湖は、これでは伝わらないし、残らない。
こんなコトは、この景色の前にはほとんど無力の行いで、
結局はここに来ないと意味がない。
ここは特にそんな場所です。

そんなのどこでも同じだろうと思われるかも知れません。
けれど、これがよそだと……ワリと何かヒトツ、
キーになる美しさをバキュンと射抜くことが出来れば、
伝達上の表現なんてものは、
完全ではないにせよ、その気にくらいはなれるモノかとオイサンは感じています。
実感として。

ただ、摩周湖の景観には、その弱点のようなものがない。
ここさえ押さえれば、というモノがないのです。
目に映る、此処彼処にましますヤオヨロズの全て、
そのどれヒトツが欠けても、さらさらと、
そこから正体がこぼれ落ちていくように思えてしまうのです。

  まあどちらかというと、
  それは伝えようとする側の手応えであって
  実際のところの伝わり方には大差ないのかも知れませんが。

神秘。
不思議です、ほんとーに不思議です。

よその人が撮った摩周湖のお写真も拝見し、
ああ、キレイだなあと思ったこともありますが、
あコレ、ちょっと物足りないなあと思うか、
なんかヨソみたいだなあと思うか、どっちかであることが多いです。

だからオイサンは、
ちゃかちゃかっとおクルマでやって来られて、
ケータイで1枚2枚お写真をお撮りになり、、
さーっと帰って行ってしまう方々を見ると、
……逆にスゲエなと思ってしまいます。

そして、昨今のデジタルな映像のギジツやリロン
……画素数がいくつだ、補正がどうした、
なんていうこざかしいインチキに知恵を絞っているのを見るにつけ、
そんなのどうせインチキなんだから頑張ったって意味ないのに、
と気持ち冷ややかです。


なのでここでは、幾枚かの写真を載せて、
ちょこちょこコメントしてオシマイにしましょう。
ちなみにこの日は、湖上空には雲がかかっていてちょっとどんよりしたフンイキです。

013
摩周岳を中心にすえて。

                              014
                                    上の2枚と合わせて見ると、大体
                                    第一展望台から見た摩周湖の全体像になります。


        015
          摩周湖に背を向けて、弟子屈方面を見下ろした感じです。

                        016
                             展望台の様子。


そんなこんなで、3時間あまり。
摩周湖の第一展望台には大きく3つ、湖を臨めるポイントがあるのですが、
その3つを行き来しては、物思い、写真を撮り。
カラダが冷えたら休憩所にひっこんで、あげいもを食べ、コーヒーを飲み、
土産物屋を冷やかして、
また表に出てはぼんやりし、時には湖と反対側の弟子屈の町を見渡し、
また休憩所でホットミルクを飲み、と、そんなことを繰り返します。
とても贅沢な時間。

そういえば、空港から釧路駅に向かう車中で春男が言いました。
「毎年一人で来る、女の子のお客さんもいるのよね。
 誰かと一緒にこないのーって聞くとさあ、
 『趣味とか、時間の使い方が違うから』っていうのよ。
 ホント、その通りだよねえ。
 誰かと一緒に来ても、気ィ使って楽しめなかったらしょうがないもんねえ」
一人でやってきたオイサンに気を使ってのことかもしれませんが、
ホントそう思います。
誰かと一緒にここに来て、
「こんな寒い中で3時間も何すんの?」
って聞かれたら……ぞっとしますもの。
「今日比較的あったかいし、3時間しかいられないんだけど」
って、答えるしかないですもんねえ。
誰か一緒に来たい人、メール下さい。
クルマ運転してくれるなら、オカネはオイサンが多めに出します。


017
あコレ面白い写真です。
集合写真を撮るための場所があるんですが、
その脇にある、今はもう機能していない写真スタンドっていうんですかね。
昔はここでカメラやら、フィルムやらを売っていたのでしょう。
「風景写真1500円」、そして写真では読みにくいですが、
「特別価格1000円」などと書いてあります。
なんとなく、時間の緩やかな流れを感じさせてくれるお商売のありようです。
今ホントにこんな売り方をしていたら今時の若者にソッコーキレられそうですが、
昔はこれでも十分成り立っていたのでしょうね。
よき時代を感じます。
コレ、その場で見るとあまり見栄えの良い物ではないのですが、
片付けないで置いておいてもらいたいなあと思うのはオイサンだけでしょうかね。

    018
    真ん中へんに映っている、木からぶら下がったペットボトルが時々、
    「べこん!」と音をたててビックリします。


          019
            ちょっと晴れ間の摩周湖さん。
            下の方、熊笹の葉が顔を出して緑が見えます。
            ちょっと考えられない雪の浅さです。



そんなブラブラな時間の途中、
一人のオッサンに、何度かシャッターを頼まれます。
押しましょう押しましょう。
いくらだって押しますよ?
何回だって押しましょう。
高いところから撮ってくれ?
上りましょう上りましょう。
ここからで良いですか? この椅子の上からで良いんですか?
ひとりぼっちのオッサン同士、そんくらいのお願いは聞きますよ。

020
上で書いた集合写真撮影場所です。
こういうものが用意されているのも、さっきの写真スタンドと同じく
時代の流れを感じさせてくれます。


021
レストハウスの中の風景。
売店方向だけですけどね。
これにゴハン食べるトコがついてます。


022
湖の北端方向を縁取るように。



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■第七場 さよなら摩周湖、しかし……
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時計を見ると、14時15分。
展望台から振り返ると、駐車場にはもうバスが入っていました。
さても名残は尽きず、そこからさらに5分ほど、
展望台の柵にアゴを寄っ掛けて抵抗してみましたが……
ココに来て、随分時間も経ちました。
いい加減バスに向かいましょうか。
また来りゃいいんです。
摩周湖さんはもう何万年も、きっとここでこうしてるんです。
次にオイサンが来るのが30年、40年あとだったとしても、
何一つ変わらず「あら、また来たの?」ってなもんでしょう。
今回も摩周湖さんを自分のものにすることは出来ませんでしたが、
だからこそ、もう一度ココに来る力が沸いてくるのです。

最後の一枚を撮って、駐車場に向かうと……
アレ。
バスがどっか行った。

ああそうか、レストハウスの向こうの方に行ったのか。
乗り場あっちだっけか。
ああびっくりしたビックリした。
あそこに停まってるものね。
そうそうコレな、車体に書いたぁるもんな、
「釧路観光・XX後援会ご一行様」
って、チガウワ!!(←ノリツッコミ)

コレちゃうやん。
路線バスちゃうやん、どっかのツアーバスやん。
路線バスは阿寒バスのはずやん。
オカシイ。
路線バスは、14時15分着の、14時25分発のハズじゃなかったです?
怯えながらもレストハウスに入り、
バスの時刻表を確認すると……

 13時55分着、
 14時15分発。

全っ然違う!
バス行っちゃったー!!
異ー人さんにー連ーれられーてー行ーっちゃーったーっ!!
確認の意味を込めて、恐る恐る、売店のオッチャンに聞いてみます。
あの、もしかして、バス、行っちゃいました?

  「ん? ああ、行っちゃったねえ。さっき」

クールです。
はー。
あ、はー。
ははー。そう。
そうすか。
あー、ああ、ああ、ああ。そう。
……あの、それじゃあ、ここからタクシーって、呼ぶこと出来ます?
呼べる。あ、そう。
……ほんじゃ、一台呼んでもらってもいいすか。
すみませんね。ハイ。ハイ。

……。

トンチキなやりとりを終え、
15分程で来るというタクシーを待ちに表に出ます。
いやー、オイサン、サッパリしまらない子だな。
期せずして、えらく贅沢な旅になってしまった。
しかしまあ……当初の「ゆっくりする」という意味では
あながち間違ってはいないな、ウン。
イイ。
アリ。
……ただ願わくば……
ヒガシ以外の運転手、来てくれ!!

タクシーを待つ間、暇に任せて撮ったお写真など。
023
正直、何を撮っているのか分かりません。
かなり動揺しているのが伝わってきます。
しかしホントに雪ないですね。
ちなみに、コレ↓2年前の時の写真ね。
023_06comp

……いやー、しかしホントしまらねえ。
などと思いつつ、展望台から駐車場を見下ろすと、
さっきオイサンがシャッター押したげたオッサンが車で帰るトコだった。
運転席におさまる寸前にオイサンに気付いて
ニットの帽子をハッと取って、ハゲ散らかる寸前の頭頂を見せた。
オイサンも軽く手を振り、彼の車を見送ったのでした。
うーむ、イイコトした後は気持ちが………………はっ!
今のオッサンに、下まで乗っけてってもらえば良かったくね?
……しまったー。
せっかくお車代浮かせて、更に旅先での出会いなんていう
イカニモ過ぎて若干引くくらいのベタな場面を演出するチャンスだったのにー。
つまんねえ、つまんねえなオイサン。
お知り合いも増やせるトコだったのになー。
……でも、ハゲのオッサンの知り合いは
質・量ともに間に合ってるから後者はどうでも良いかー。

待つこと15分、迎えの者到着。
ルネッサーンス。
ム、ヒガシでは無いな?
良し。もう少し空気を読めよ?
その方、ヒガシと言う者を知っておるか?
知らぬか?
ム、尚良し。
ではゆけ。

車中は、やはり最近あったかくて雪が少ない話に終止する。
あと、
「これから川湯へ戻るんだったら、
 バスが出てるはずだから駅で聞いてみたらエエよ。
 電車は5時過ぎまでないからね。
 今3時だから、2時間も待つのはね」
と、交通手段に関するアドバイスをたくさんくれる。

……ありがたいが、それは、
オイサンが帰りのバスを乗り逃がした
フラれっ子だと見抜いての発言であるな?
心配はありがたいのだが、オイサンにはその2時間、
摩周付近のどこで何をするか決まっておるのじゃよ?
心配ご無用。

「まあ時間つぶすなら、駅に足湯もあるし、
 近くに『人形の家』ていう喫茶店もあるしね」

……。
……そうそう。
それ。
『人形の家』でゴハン食べて、足湯に浸かるつもりだったの。
アンタもしかしてエスパー?

「エスパーとはまた古典的な。
 サイキック、と呼んでもらおうか」

! 貴様、まさか組織の手の者か!?

「探したぞ。まさかこんな所まで逃げて来た程度で
 我々の目をごまかせると思ったわけではあるまいな」

……俺を、どこへ連れて行くつもりだ。

「着きましたよ。3800円」

じゃ4000円。
あ、お釣りイイです。
さて、では『人形の家』に向かいましょうか。

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■第八場 人形の家
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024 025_2
摩周駅と駅前。
山を下りたら急に晴れてきたな。

人形の家は喫茶店。
ランチ、軽食もあります。

実は2年前来たとき、ちょっと入りたいなあとは思っていて、
結局時間の都合でお邪魔できなかったスポットです。
その時は、別段下調べがあったわけではなく、
なんとなく雰囲気の良さそうなお店棚後思ったくらいでしたが、
ちょっとWebで調べてみると、
これはナカナカヒットの予感ですよ?

表で軽く躊躇してからドアを押すと、ほぼ予想通りの色と匂い。
濃い、黒光りする茶色と飴の様な橙色の世界。
お店の名前の通り、ところどころにおにんぎょさんが飾られていて
店長さんが撮ったものなのか、壁には写真が貼られている。
026
オイサンが頼んだのはドールカレー。
オムライスを頼む予定だったのですが、
メニューにオススメとあるのでそっちに変更。

  ……なぜオムライスかというと、
  網走は北浜で食べたオムライスが死ぬほど美味しかったので、
  どこがおいしい物チャンピオンかを決める指標となってしまっているためです。

027
ドールカレー。
何がドールかというと、死んだ人形の肉を使っていま……
せん。
せんよ。
せんからね。

しかしお店のセンスの良さやお料理のおいしさ・かわいらしさに反して、
何故かお店のオバサンは
常連客といっしょになってずーっと競馬中継をご覧になっている。
しかも熱心に予想までしておられる。

  こ、ここまで競馬に熱心なのは、
  稚内の「らーめん悦っちゃん」の店長の奥さん以来だぜ……!

どうして、見た目どう見ても中学生くらいだけと実は30歳でーすテヘ★
みたいな美少女おばさんが趣味でやってるお店じゃないんだ!!
(無茶言うのもホドホドにしろ。
あとホドホドを打ち損なって「ほでょほでょ」ってなってるの見て若干萌えるな)

  あ、でもバイトと思しきの女の子は可愛かったです。
  若干ゴスロリ入ったオーバーニーが短い黒髪に良く似合ってました。
  口に出すと捕まりそうなので言いませーん。

028
飾ってあるおにんぎょさん。
やっぱおにんぎょさんってちょっとコワ……
あれ、この画像よく見ると……
ギャーッ!!

このお店、スイーツ(笑)女が頑張った私へのご褒美(笑)にやってくる、
モテカワスリム(笑)で愛され上手(笑)な恋愛体質(笑)の隠れ家的なお店(笑)

ではないかと懸念しておりましたが、
ドッコイドッコイ、マンガも充実。
『YAWARA』に『修羅の門』。
そこそこ王道。
マ店長が競馬の予想してるくらいだしな。

  ちなみに先ほど紹介した、
  オムライスのおいしい北浜のお店には、
  何故か『バスタード!!』と『幕張』の
  ジャンプ全盛期の2台オゲレツマンガが揃っていてジャンプ噴いた。

お客も、ワリと絶えることナシに色んな種類の人がやってくる。

オイサンが来る前からいる、
ごついテンパの見るからにパワーキャラのオッサンと、
細身の頭脳派っぽいオッサンの二人連れ。
シゴトバの、生意気な後輩について文句を行っている。
田舎の喫茶店に行くと、ワリと高い頻度でこういう光景に出くわしますなあ。
しかしここまで絵に描いたような、ボヤッキー&トンズラーな二人組も珍しいけど。
ていうか明石家さんまと石立鉄男っぽかったような。

あとから一人で入ってきた今風の兄ちゃん。
ずっとマンガ読んでる。
近所の方だろうか?
しかし常連という感じの扱われ方ではない。
オイサンのちょっとあとに来て、オイサンが帰るまでずっといた。

アトからやってきた、そこそこの年齢のあんちゃんとねえちゃんの二人連れ。
途中で写真の話を始める。
「(途中経過不明)……重すぎて、ママのブログに載らない?」
どうも、男の方が一眼レフのデジカメで撮った写真を
女の方が自分のブログに載せたいという相談をしているようだが……。
こいつら親子だったのか?
言われてみれば見えないこともないが……。
それにしては母ちゃん若すぎるし、スタイルすごい良いぞ。

結局オイサンは、お昼ゴハンにドールカレーを食べ、
コーヒーを飲み、
そのあと別でケーキセットを頼んで、
1時間半ばかりをココで過ごしたのでした。
とても落ち着けて、食べ物もおいしい良いお店です。
また来たときにも是非寄りたい所存。

さて、お店を出ると
みんなのうたの『へんな家!』がグルグル回って止まらなくなる。

  ♪空を見ーて 考えーた 雨の日ーは どうしよー
   心配ーは 要らないーと お日様ー見ているよー♪

……コレ、いい歌だな。
駅へ向かう。


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■第九場 足湯
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摩周の駅には、駅舎の外に足湯があります。
写真は今回撮り損なったので2年前の写真を載せます。

029_2 駅の中で手ぬぐいを売っていて、ザブトンを貸してくれます。
靴を脱いで縁石に腰かけ、足を突っ込んでぼーっとするわけです。
外にあるのでもちろん寒いと言えば寒いんですが、
不思議なモンで、
足をポカポカさせておくと気温マイナスでも全然平気です。
030


それはお前が太ってるからだろ!
……といわれそうですが、
一緒に浸かっていた普通サイズのご家族連れも同じコト言ってたんで
多分そうです。
だんなさんと奥さんと、小学校上がる前くらいのお子さんの三人家族でした。
多分ダンナはオイサンと同い年くらい。
フフフ、人妻と混浴だ、いいだろう。
ちなみに、そのご家族連れにはまたシャッターを頼まれました。
オイサン、シャッター押しを商売にしようかしら。

こんなカンジで、電車が来るまでの30分あまりを、足湯ですごします。

フウ。

……。

……これはもう、文句のつけようもないくらい、
ゆっくりしたと言って良いんじゃないかな。
足ふいてさっさと靴をはき、
駅舎の中に逃げ込みます。

うん、本日の行程はこれにて終了。
ああ、駅で汽車を待ってる間、駅の時刻表をデジカメで撮ってる人がいました。
鉄っちゃんかなーと思って見てましたが、
その後、駅の中の観光案内所のオネイサンと
何やらどこぞのホテルの内装だか、設備の話を難しい顔でしていたので、
恐らく観光協会の人かなんかがチェックに回ってたんだろう、と思います。
ああやって、ちゃんと悪いところが出てないか、ちゃんと見回ってクオリティ確認してるんだ。
へぇ。
031


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■第十場 明日に向かって
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結局そっからは特筆すべきこともなく。
汽車乗って川湯温泉まで行って、
そっからバス乗ってホテルまで戻って。
温泉入って。ガンダム見ながらゴハン食べて、また風呂入って。
アレ?ガンダム見たのは初日だったか?
マいいや(てきとう)。
そしてまた、明日のダイヤモンドダストに備えて早寝早寝!
特にオモロイこともナシ。

……あー、一個あったな。
晩ゴハンはお部屋でいただけたんですけど、
ゴハンがちょっと少なかったんで(一膳ちょっとしかなかったのよホントよ)、
オカワリをお願いしたら
普通の電子ジャーごと持ってきやがってビックリした。
ショックでかいです。

明日はイヨイヨ最終日。
今度こそ、ダイヤモンドダストは現れるのか

次回!
平成おとそ気分企画第10弾「湯煙のジェノサイド」最終話!
ikasさんのアバラ骨に、かつてない危機が迫る(具体的)!

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2008年1月20日 (日)

■摩周子さん -更新第103回-

■■■━ 摩周子さん ━■■■

摩周子さんは美人である。
 もうほとんど、絶世の美女、傾城の天女と呼んでも良いほどの、
 それはそれは素晴らしい美貌を誇っている。
 その分、若干近寄りがたい雰囲気をお持ちではあるが、
 一度お近づきになってしまえば、その気安さといったらない。
 だから、噂を聞けば、誰もが一度はお目にかかろうと思い、
 一度会えば二度、
 二度ならず三度と、
 摩周子さんに会いに出掛けるのである。


摩周子さんは奥ゆかしい。
 しかしそれほどの美形でありながら、摩周子さんは人前に出ることを好まない。
 それどころか、自分を訪ねて来る人があっても、
 表に出てこないこともあるくらいだ。
 それは奥ゆかしいを通り越して失礼だろう、と思われるかも知れないが、
 なにぶん、もうずっと山奥に一人で暮らしているので
 世間とのズレについてはご容赦願いたいし、
 それに、あなただって、一度お目通り叶い、
 二度目がなかったとしても、
 その奥ゆかしさを許さずにはいられないはずである。


摩周子さんは気まぐれである。
 そんな奥ゆかしさを持ちながら、ふっと思わぬタイミングで
 お顔を覗かせてくれることがある。
 そんな時の晴れ晴れとした面差しときたら、
 真冬に咲いた秋桜を見る思いである。
 もうそれだけでゴハンが何膳あっても足らないくらいであるから、
 三度の飯よりも素晴らしいと言った方が早いであろう。


摩周子さんは折り目正しい。
 そんなつつましい性格をしているものだから、
 いざ人前に姿を現すときには、一点の曇りもないたたずまいである。
 それはもうこちらの背筋まで伸びてしまうほどの厳粛さであるが、
 こちらに緊張を強いることはない。
 向かい合っているうちに、
 いつしか朗らかな、温かい気持ちで一杯になり、
 くつろぎに満ちた時間をすごすことになるから、また不思議である。


摩周子さんは羨望の的である。
 そんな人柄だからなのか、摩周子さんは女性にも人気がある。
 けれどもなかなか会えないものだから、
 どこかの誰かさんが嫉妬したのだろう、
 「一度目から摩周子さんに首尾良く会えたなら、お嫁に行くのが遅れるよ」
 などと、冗談混じりに言われるようになった。
 そしてもちろん、摩周子さんはそんな噂を気にしない。
 「あらまあうふふ、大変ね」である。


摩周子さんは艶っぽい。
 もうガッツリ大人の魅力を放っている。
 けれども、くたびれたところがない。
 いやらしさも、汚らしさもない。
 田舎娘のような素朴さでありながら、垢抜けていて、
 野暮でうらぶれたところが一つもない。
 素朴であることに、これほど洗練を伴うなんてこと、
 一体誰に教われよう。
 一体誰が見せられよう。
 無邪気さの根雪の上に、
 ふわふわ、はらはら降り積もる星霜を受け止めて、
 すさんだ思いが醸すのを、じっとじっと待っている。
 滑らかに見える輪郭には秘密のすきまが小さくあるのを知っていて、
 そこから水のにおいを立ち上らせては、
 おいでおいでと空気をかき混ぜ、誘わしい音色をたてているのだ。


摩周子さんは孤独を愛する。
摩周子さんは寂しがり屋である。
だから、摩周子さんはひとりぼっちである。
孤独を愛する寂しがりやなんてものは、
大概いつの世もひとりぼっちなのである。
だから、摩周子さんはひとり、星の時間をくるくるまわり、
永久機関のごと、その魅力を少しも失うことがない。

そんな摩周子さんは、きっと今夜もひとりで泣く。
さめざめと、そよそよと、
星空を相手にさかずき一杯のお酒に酔って、
二筋三筋の涙をこぼしては、そっと空へと返すのだ。

そして朝には、そんなこともけろりと忘れ、
ほんの少し寝坊をして、
ぼんやりと今日一日のことを想うのだ。



( 宮沢賢J 『摩周子さん』 より )

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■湯煙のジェノサイド 2日目・1月13日(日)・その1 -更新第102回-

■■■━ 第1章 [ヒガシ] ━■■■
Top1
■第一場 細氷の朝
2日目。
さて、オイサンが記念すべき渡道10回目に、
ターゲットにこの川湯を選んだ理由おぼえておいででしょうか。

そう、ダイヤモンドダストです。

ダイヤモンドダストを見るには、
よく晴れた日の早朝、日の出前から日の出の直前に、
気温がマイナス20℃近くまで下がっている必要があります。
もしくはお友達に、キグナス氷河さんがいる必要があります。

しかし、もっと大事な条件があります。
わかりますか?
そう、見ようと思うご本人が起きていることが必要です。

すみません、寝過ごしました。
目が覚めると7時48分でした。
本日の日の出が6時50分前くらいですから、
6時頃から張ってないといけませんでした。
冬の北海道がどうとか関係ねえ、ごく普通に寝過ごしました。

  その気になりゃあ夢で見ることも出来るかも知れませんが、
  それで満足なアナタは
  DVDかなんかで見たって別にいいんじゃないですかね。

おかしいですなあ、そのために昨晩は11時頃には寝て、
携帯のアラームもバッチリ仕掛けておいたんですけどねえ。
ガッツリ寝て、目覚めたのは8時前ですよ奥さん。
お前ちゃんと鳴った? >アラーム
8時前じゃ、全員集合もできない。
半分くらいしか集まらないでしょう。
何の話かわかりませんけど。

慌てて飛び起きても意味がないので
そこからゆっくりとシャワーなんぞ浴び、
朝ゴハンへ向かいます。
本日の活動開始は9時からですから、そうノンビリもしていられないんですけどね。

食堂で朝ゴハンを戴きながら、漏れ聞こえてくる周りの会話に耳を澄ませば、
どうも今朝の気温はマイナス9℃くらいだった模様。

  ……。
  そうかそうか。
  それじゃあダイヤモンドダストは出んな。
  イヤ残念。
  残念残念。
  ハッハッハッハ。

ちなみに朝ゴハンはありきたりなバイキング形式でした。
しかし北海道の朝ゴハンバイキングでは
必ずイカの塩辛が出るんですが、北海道の朝にはポピュラーなんですかね?
イカの塩辛。
オイサン的には、ちょっとお酒のアテだとか、
ゴハンの友としてもワリと濃いもの、というイメージがありますが。

     *     *     *

サテ、本日の行程。
コースは
屈斜路湖畔・砂湯 → 美幌峠 → 900草原 → 摩周湖!
→ JR摩周駅周辺・人形の家 → 摩周駅から電車で川湯温泉駅 → ホテル
……と、このようになっております。

屈斜路湖から摩周湖までは、なんとタクシーです。
結局、昨日、空港から乗ったタクシーで春男さんの言っていた、
観光タクシープランを採択しました。

ですが、なんかあのままスンナリ春男タクシーを呼ぶのもなんとなく癪に障るので、
川湯ハイヤーと摩周ハイヤーに電話をかけて見積もってみました。
上のコースを伝えて出たお値段と時間は以下の通り。

 ・春男タクシー 約2時間? \20,000
 ・川湯ハイヤー 約2時間? \20,000
 ・摩周ハイヤー 約3時間? \30,000

摩周ハイヤーは特殊車両でも持ってくる気だったんでしょうか?
春男タクシーは釧路市街から来るみたいでしたし
やっぱ癪にも障るので不採用、
ということで川湯ハイヤーにお願いしておいたのでした。
あ、もちろん昨日のうちに連絡しておいたですよ。

  こういうコトするのは、2004年のGWに行った帯広以来です。
  あのときお世話になったタクシー運転手の河原さん、お元気ですか。
  相変わらず弱パンチパーマですか。


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■第二場 屈斜路湖~美幌峠
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■ヒガシ、登場
午前8時55分。
約束の時間5分ほど前に、川湯ハイヤーがホテル間に横付けされました。
出迎えご苦労。
オイサンは貴族であるからのう。
ルネッサーンス。


コレと言った面白トークもなく、淡々とクルマを発車させる運転手さん。
こういう無愛想な人も珍しいな。
マあんまりいい人でも気ぃ使っちゃいそうなんでいいけど。

まず最初の目的地、屈斜路湖の砂湯に向かう道すがら、
古の大海獣クッシーの話題が出る。
騒ぎの当時から運転手さん……

  ……あー、長いので、以降、
  この運転手さんはヒガシさんと呼びます。
  なぜなら喋り口調が、ヒガシコクバルさんを無愛想にした感じだから。

ヒガシさんは、その当時からこの川湯近辺にいらしたらしいのですが、
当時はそこそこの騒ぎにはなったらしいです。
「いやあ、地元には、『俺は見た!』って言ってた人がいたらしいけどね」

  そいつはまだこの辺に住んでんすかね。
  肩身せまかろうな。

ヒガシさんは言う。
「ま、夢があって、いいんでないの。いると思ってた方がさ」
と。
イヤ全くその通り。
と同意するや、今度は
「そんなに大きな生き物は棲んでないと思うけどね。へっへっへ」
と。
お前、どないしたいんや。

     *     *     *

■砂湯
大して会話も弾まないまま、砂湯に到着。
001
この辺はワリと観光地化されているようです。
白鳥が水辺に集まり、砂浜を掘ると温泉がわき出てくるという場所です。
「今はね、白鳥が集まって、
 水辺にいっぱいいると思いますよ」
ほほう、それは興味深い。
「……まあね、今日みたいに風が強いと
 みんーな水から上がっちゃってるだろうけどね」

  ……。
  お前、ちょこちょこ、オイサンのコト凹ませにかかってるよな、
  さっきから。

まあ、ヒガシ(呼び捨て)の言う通りだったんだけどさ。
詳しくはお写真参照。
002 004 005
しかしまあこうして文章にまとめていると、ヒガシの気持ちが分からないでもない。
停めた車の運転席から眺める
白鳥と戯れるオイサンの後ろ姿なんて物はそれはもう滑稽でしょうな。
彼は車の中で呟いたことでしょう。
少し頭を冷やせと。
少し真面目に生きろと。
そんなことはオィサんだってわかってるんだよ。

見て回ること20分ばかし。
一応気を使って、ヒガシの分も温かいコーヒーなんぞ買って戻ったオイサンに、
彼はドアを開けるなり一言。

  「寒かったでしょう?」

いや……そりゃそうだけどさ。

     *     *     *

■美幌峠への道
美幌峠への登りのワインディング─それは、オイサンとヒガシの心の峠道。
一時も気の抜けない、交錯する、魂のドリフト。
ツッコミ所満載でお送りしております。

・小さな橋を渡る。
 「今渡ったの、釧路川の源流。屈斜路湖から流れ出てんの」
 え、あ!?
 通る前に言えよ!

・「美幌峠もいいけど、もう少し手前から上がっていくところに
  津別峠ってのもあってね。
  そこからの眺めはすごいよー。
  美幌峠よりも高さがあるし、視界も開けるしね」
 ほほう、では番組を変更して、緊急報道特別番組、
 津別峠特集をお送り……
 「ああ、ダメダメ。
  冬場は閉鎖されてんの。
  林道だから。除雪してないの」
 ……。
 まあ、次回の参考にはさせてもらうけどもさ。

・ところで、屈斜路湖の南岸には和琴半島ってありますよね?
 あそこも有名ですけど、何かあります?
 「ないね。
  陸地が湖に飛び出したみたいになってるだけ」
 ……左様ですか。

・「ほら、あの建物」
 なんです?
 「屈斜路プリンス」
 はあ。ホテルですか(なんかイベントでもあるのかな?)。
 「屈斜路プリンス。
  こないだの春(夏?)に出来てね、東棟が……(中略)……でね、
  一年中やってるよ。
  屈斜路プリンス」
 はあ。
 「うん。屈斜路プリンス」
 ……お前アレか?
 『屈斜路プリンス』一回につき幾らか出んのか?

・「この後、摩周湖行くでしょう。
 裏摩周展望台行ったことある?
 良いよお。
 あとね、その近くに神の子池って、水が不思議な色になる
 池があるのね。そこも良いね。
 ……まあ、どっちも冬場は行けないんだけどね。
 やっぱ、冬は見るトコ限られちゃって。
 ……ダメだね」
 ……オイサンの脳裏に一つのギワクが浮上する。
 コイツ、寒いのキライなんじゃないか?
 冬は働きたくないんだな?

・屈斜路湖東岸を走りながら。
 「この辺は別荘地になってるね。
  1000万くらいで買えちゃうみたいよ。
  大体がもう定年になった人たちでね、
  今時期は、引っ込んでここで過ごしてるみたいね。
  ……いいよねえ」
 ギワクが確信に変わる。

・「900草原? もねえ……
 今の時期じゃあ、真ーっ白いのがだーっと広がってるだけだよ?」
 ああ、ソレはまあ、そうでしょうね。
 「……まあ、行ったことないんだけどね」
 ちょっと待て、なんぼなんでもそれは聞き捨てならんぞ。
 せめて見に行ってからダメ出しせえよ。
 ワザとやってるか?
 オイサン、自分が関西人だって明かしてないが?

峠道を左へ右へ、上りながら。
強い横風にあおられて幾度も幾度も地吹雪が起こる。
その様子が、地面をうねって迫ってくる白い蛇のようで神秘的。
しかしヒガシにはそんなの関係ない。

・「でも最近は、この辺もねえ。
  夏場でもホテルが一杯になること少ないみたいよ。
  川湯の周りでも、摩周の方でも。
  阿寒の方はまだそうでもないみたいだけどね。
  観光客、減ってるみたいね」
 それは多分お前のせいだ。


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■第三場 美幌峠
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美幌峠は景勝地。
006
屈斜路湖や硫黄山の威容を遠く見晴るかすことができます。

ここも観光地化されていて、休憩所や売店が整備されている。
来ようと思えばバスでも来られるんですけどね。
2泊3日の今回の旅行では、本数の少ないバスではちょっと効率が悪すぎた。

ドライブインの駐車場で降ろしてもらう。
砂湯のときと同じく、運転席からピクリとも動こうとしないヒガシ。
……普通、観光タクシーって目的地では降りてきて、
なんがしかガイドを付けるモンじゃないのか?
稚内の広川さん(仮名)はそうでした。

  まあ、この徹底ぶりはそれはそれで好きですけども。
  峠だけあって風もすごいし、
  降りてきて面白いこと言えってのも酷なハナシです。
  何より、こうしてネタに出来る。
  これはあなた、才能ですよ。
  寒さで毛根が凍り付き、風で今以上に毛が抜けても大変だろうからな!
  へへーんだ!(遠吠え)

くたびれきった大人を車中に残し、いざ、クライム・ザ・美幌峠。
この展望台はどうやら、大きく二段階に分かれるご様子。
中ほどに一つ、展望台のようになっている岩場・踊り場があって、
そこから更に50メートルほど上ったところが頂上の展望。

中ほどの展望地へは、特に苦もなく到達。
風が強くて寒いだけだね。
楽勝です。
雪もホント少ないし。
見晴らしはここからでもなかなかのものです。
美空ひばりさんの歌碑があって、曲が流れていますが……
風でほとんど聞こえない。
アナタの風はどこから? 僕は北西から。
009 010

  しかし、宗谷にしてもここにしても、
  歌の題材になっている景勝地ではその曲をかけることがお決まりのようですが、
  音質にこだわってるところは見たことがないですな。
  これであなた、5.1chサラウンドで
  スピーカーもアンプもすっげえの持ってきて、
  オーディオマニアが唸るような音出したら、
  それはそれでちょっと変な話題になるような気がしますがね。
  誰かやってみん?

さて、ここから頂上までの道のりが問題です。
あまりに遠い。
ガンダーラくらい遠い。
夏場ならただの木段数十段でしょうが、雪がかかっている。
しかも根雪がなくて雪が柔らかいモノだから、
足をつくポイントを間違ったらハマるハマる。
膝くらいまでゾボッといきます。

  ……まあそれでも別に、濡れる・冷える・草臥れるのN.H.Kだけで
  危険ではないんだけど。
  それも避けたいなあ……。
  風も強いしなあ。
  今回はココで良しとして引き替えs……

否!!

それはならぬ!
それではあの、車中でぬくぬくとオイサンの帰りを待つばかりの
そのまんま男の思う壺ではないか!!
オイサンは冬将軍代表として、必ずや頂上を攻め落とし、
「道東の冬の遊び、正にこれにあり」
とあの者に示さねば、本土の土を踏むことすらおぼつかぬ、
このようなこ中途半端なところでオメオメと引き返すわけには、
断じて行かぬ!!

……と、今書いてて思った。

サテではどうやって上るかというと。
その1。
足の裏を出来るだけ全面均等に、地面に、というか雪面につくように歩く。
これだけで、随分と足の沈み具合がマシになります。
その2。
手すりに出来るだけ体重をあずけて、足側にかかる重みを分散させます。
地面に手をつくわけではありませんが、
擬似的に四つん這いになるような感じです。

当たり前のようですが、この二つだけ。
あ、ただし後で気が付いたんですが、
その2の方は、手すりが老朽化していてイッてしまった場合
眼下の屈斜路湖へ真っ逆さまです。
あ、危なかった(((((゚д゚ ;)))))。

  ※嘘です、下はそんなすぐ湖じゃありません。
    良いトコ、斜面を転げ落ちるくらいです。

それでもところどころ深い雪に足を取られながら、
一歩、また一歩と、地味に距離を稼いでいきます。

  ……雪が無くて冬の北海道っぽくないなんて言って悪かったよ。
  ……せっかくトレッキングシューズ履いてきたのに
  今回は出番ねえなあなんて言って悪かったよ!

正直このへんもう進むのに必死で、
ディテールはおぼえていません。
風が強くて寒いのと、地吹雪が顔に当たって痛冷たいのとで大変でした。
あのね、ホンット、大変でした。
久しぶりに風で息が出来ませんでしたから。

何はともあれ、見事登頂に成功。
007 008
いや、これはスゴい見晴らしですが……風もスゴいです。
飛ばされる!
気を抜くと体ごとフラッと持ってかれますし、足くらいは余裕で持って行かれます。
これは……初の北海道上陸のとき、稚内で食らったのと同じくらいの風力だ。
発電しそうだ(そんな機能はない)。
あのときに比べれば、雪は降ってないし、視界も良好なので
環境の厳しさについてはくらべるべくもないわけですが。

細かな雪がスゴい勢いで飛んできては時折りお耳に入り、
鼓膜に直撃して、てぃん・てぃん、という小太鼓のような音が鳴る。
おお、これは愉快。
さて、高さも寒さも堪能したところで下山しましょう。

  下りは上りよりもラクだった気がしたので、割愛。

カラダがガッツリ冷えてしまったので、
車に戻る前に休憩所に寄って、トイレと済ませ、カラダを温めます。
いやあ……天国だココは。
節々が色々な不満を訴えている。
既に若干だるい。
猛烈な寒さに晒されたアトって、人のカラダって凄くだるくなりますよね。
これも、冬の北海道に来るようになって知ったこと。

十二分に暖まったあと、意気揚々と車にもどります。
やあやあ、我帰還せり。
冬の牙城を突き崩しての、勝利の凱旋なるぞ。
どうじゃヒガシの、その方、何ぞ言うてみい。

  「いやー、……寒かったでしょう?」

お前もっとなんか言えや。


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■第四場 900草原
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900草原。
着いたら閉まってた。
二人して苦笑い。
ていうか草原が閉まってるって。
牧場だったんですね。知らなんだ。

道中、オイサンはさっきの寒さから立ち直るのに精一杯でグッタリし、
ヒガシは気を使ってるのか、静かでいいなあと思っているのか、何もしゃべらない。
無言の車は、摩周の市街地をかすめて、摩周湖へ。


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■第五場 摩周湖へ ~サヨナラヒガシ~
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摩周湖に近づくと、見覚えのある景色が目につき始める。

一昨年、やっぱり早朝からダイヤモンドダストが出るのを待った水郷公園。
星空めがけて歩いた国道沿いの道。
アンテナ山、ビラオ山。
なんだろう橋(実名)。
出雲そばの店、GS、コンビニ。

右に折れると、摩周岳を真正面にとらえて上る、一直線の坂になる。
摩周湖があの山の麓にあることを思い出すと、
胸が高鳴り始める。

「正面に見えとる山、あれ摩周岳。
 摩周湖はあのすぐ下ね」
ヒガシが一々教えてくれるが、よく知ってます。
もう軽く流す。
しかし、ホントにさっぱり雪が少ない。
前回来たときには雪で埋もれていたはずの小道や観測小屋などが
今日はすっかり姿を現している。

第一展望台、レストハウスの駐車場で料金を支払い、
やはりアジも素っ気もなく折り返していくヒガシの車を見送った。
さらばヒガシ。
お前のやる気のなさは、この俺がしっかと受け取った。
お前のような男は嫌いじゃないぜ。
帰りはバス。

さて、行きましょう。
きびすを返せば、展望台はもう目の前。



その2へ続きます。

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2008年1月14日 (月)

■湯煙のジェノサイド 1日目・1月12日(土) -更新第101回-

2008年1月12日(土)。
オイサンです。
今日から3連休です。

アメリカから帰ってきてこっち、一週間してすぐ関西の実家へ帰省したりして、
全然ゆっくりするヒマがありませんでしたので……
ちょっとゆっくりしようかなあ、と思っています。
そう、ちょっとゆっくりとね。

 ……。

ところで、アレですかね。
皆さんは、「ゆっくりする」と言えば、何を思い浮かべますかね。
ゆっくりする。
XXでゆっくりする。
温泉で、ゆっくりする。



  ……なん……だと?



それでははりきって……否、ゆっくりしましょう、
持てる力の限り、ゆっくりしましょう。
百獣の王と名高きライオンは、ウサギさんを倒したあとも気を抜かず、
千尋の谷の底にあるという温泉で子供といっしょに全力でゆっくりするといいます。
オイサンが本気でゆっくりするとどうなるか、思い知らせてやる……!

  風情のカケラもありやせぬ 加州の月に別れを告げて
  会いに行きます、東へ北へ。
  山にたたえた湖覗き 鏡よカガミ、かがみさん
  世界で一番かわいいのはこなちゃんですか?
  いいえ、ケフィアです!

平成おとそ気分企画、今宵は記念すべき第10弾、
『湯煙のジェノサイド』。
釧路の天気は……晴れ!
001


■■■--- 旅の道行き ---■■■
今回の行き先は、06年の正月にも訪れた摩周湖再び。
別段何をしようってわけでもありません、
もう一回摩周湖を見ておこうかなあって、
その程度の目論見です。

  22日にアメリカから帰って来、
  23日の夕方にはもうこの旅行の予約を入れていたってんですから
  この男ホンマモンです。

ただ、前回の宿泊地が弟子屈・摩周であったのに対し、
今回はそのもう少し北の、山あいの温泉郷・川湯です。
川湯といえば何が有名か、皆さんご存知ですか?

大きな地図で見る
……そう、かの有名な大横綱・大鵬の出身地です。
ハハハ、聞くまでもなかったですね。
巨人・大鵬・玉子焼きといえば、日本人の誰もが愛するIT時代の三種の神器ですからね。


……。


えー……、決してウソではない情報なのですが、
なんでしょうねこの薄ら寒い空気は。
マいいでしょう。
川湯は、ダイヤモンドダストが日本で一番発生しやすいことでも有名です。
大鵬だけじゃなかったわけです。
良かったですね。
思えば、オイサンの北海道好きはダイアモンドダストがそもそもの始まりですから、
それが高い確率で見られると聞いて、このおばかさんが黙っている道理はありません。

  ほな初めからそこに見に行けや!
  ……というあなたは、風情を解さぬ人として人々の心にいつまでも、
  いつまでも語り継がれていくことでしょう。
  出るか出ないか、どっちかというと出ないコトの方が多いような条件で
  出たのを見るから嬉しいんじゃないですか、ねえ。

さてこのオデブチャンは、果たしてダイアモンドダストを見ることが出来るのか。
出来ないのか。
出来ないのか。



■■■━ 一日目・1月12日・土曜日 ━■■■
オイサンの旅の朝は早い。
……4時起き。
寝たの2時。
素晴らしい。
さっそくゆっくり出来ていない。
5時15分のバスに乗ろうってんだから仕方がない。
そもそも企画段階でゆっくりする気が感じられない。

さて、いつものように朝っぱらから松屋で朝食を戴き、
最寄り駅のバスターミナルから羽田行きのバスに乗り。
特段の事件も起こらずに羽田空港。
002
オイサンは羽田が大好きです。
成田はキライです(何かを根に持っている)。

後ろでお兄さんがもめています。
お連れさんと電話でもめています。
JALに乗るというのに、お連れさんが第2ターミナルに行ってしまったともめています!

  ※羽田では、JALは第1ターミナル、ANAは第2ターミナルです。

……今新たな情報がはいりました。
先ほどのマヌケなお連れさんは加藤さん(実名)というらしいですが、
もう一かた、別なお連れさんがいるらしく、
その方も第2ターミナルに行ってしまった模様です。
大変です、ツアー参加者の2/3が方向音痴です。
アメリカ行くのに参加者の2/4が英語を話せないビジネストリップほどではありませんが、無謀です。
どこ行くか知りませんが、遭難しないよう細心の注意を払って戴きたいものです。
くれぐれも帰りの飛行機に乗りそびれたりしないようにしてもらいたいものです。
色んな人に迷惑がかかります。

サテサテ、これまた面白いイベントも起こらずに、
オイサンも機上の人になってしまいました。

  良いことです。

「面白いことが起こる=オイサンは大変な目に遭っている」なので、
今回の趣旨である『ゆっくり』には非常にマッチした状況といえましょう。

  しかし、今回飛行機、ガラッガラだなあ。

飛行機の中でもワリとガッツリ寝てしまう。
寝て醒めたらアナウンスが流れ、釧路まで、もうあと15分ほどだという。
おおそんなに寝てしまったかなあと思いつつ、
もう十回目になる北の大地を見下ろすと……アレ?
何か、雪が少なくないですか?
003
オイサンの気のせいだろうか。
道北周遊なんてやったから、雪がすごく多い気持ちになっているだけだろうか……?


■第二場 釧路空港~JR釧路駅周辺
さあ、ここに降り立つのももう何度目でしょうか、
たんちょう・釧路空港です。
004
ここでも特に面白いことは起こりません。
正にたんcy……。

  荷物のコンベアが、荷物を3コほど吐き出したところで
  一回止まっちゃったくらいです。
  005
  止まっちゃったの図。
  写真では分からない(ほな載せんな)。

外に出て、大きく息を吸い込む。
清涼。
緊冷。
オイサンの大好きな空気が今この時、ここにある。
凍れ、オイサンの鼻毛!
気温はマイナス7℃。
まだまだ温い温いー!!

ここからJRの釧路駅まで行き、そこから汽車で川湯温泉駅まで行きます。
サテ、バスで行こうかタクシーで行こかと思案しますが、
ちょっと地元の人のお話を聞こうってんでタクシーを選択します。
高くつくことは否めませんが、
こうして地元の人に気候だのなんだののお話を伺うことは有益ですし、
こちとら独身貴族の出です。
多少の出費はゴラクのひとつとちゃうんかーい!
ハッハッハハー。ルネッサーンス!


タクシーの運ちゃん・春男さんの話。
やっぱり今年は随分とヌクいらしい。
雪もさっぱり降らず、去年の末に一回降ったきりでその雪が残っているだけだとか。
確かに、道も全くといっていいほど雪に覆われていない。

かと思えば、オイサンの明日以降の予定を聞いてくる運ちゃん。
「なんだったら、2万円も出してくれれば
 3時間くらいでこの辺ぐるっと回って案内してあげられるよ。
 まあ考えてみて、夜くらいに決まれば連絡ちょうだいよ」
ほほう、その方、弊社を高貴な出と見抜いての言動であるな?
気が向いたなら融通してやろう。
とりあえず名刺だけもらっておく。

釧路駅で春男さんと別れ、サテ、汽車の時間まで1時間チョイある。
今10時20分くらい。
006
ご覧の通り、好天。
乗ってしまったら1時間半乗りっぱなしで1時になってしまうので、
ちょっと早いがお昼ゴハンにしたい所存。

  朝ごはんも5時前ですしね。

以前釧路に来たときに行った、泉屋というレストランが美味しかったので
そこに向かってみるも、案の定開店前。
11時からかー。やっぱそんなもんだよな。
デ、道すがら見つけた、竹乃屋という立ち食いそば屋で戴くことにする。
このお店は見かけた覚えが無いな。
5月からの半年ほどの間に出来たんだろうか?

  ※このデブ貴族は、2007年5月のGWにも、
   霧多布に行くために釧路を訪れています。
   お前もう住んだ方がはやいんとちゃうんかーい。
   ルネッサーンス。

立ち食いと銘打ってはいるものの、
カウンター形式の席が多いだけで、実は全然座って食べるおそば屋さん。
内装は結構オシャレです。
おソバもなかなかおいしいよ?
あとは店番のあなた、あなたが元気出せばもうチョイはやると思うですよ。
マ時間が時間だったからですかな、お客が少なかったのは。
あと釧路の駅前はもう……全然活気ないですからなあ……。
親子ソバ、¥500ナリよキテレツ。

サテお腹も多少膨れたところで駅に戻り、
駅舎内にあるいつもの古本屋を、時間の許すままに物色。
『バキ』のコンビニ版ブ厚いヤツを、散々迷った挙句、買わずに終わる。
なんかもう、この辺地元の中学生とそんなに行動に大差がない。

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■第三場 汽車~川湯温泉~屈斜路湖・仁伏
そうこうしているうちにいつの間にかホームには汽車が入って
改札を始めていました。
ヤベエヤベエ。
北海道の田舎汽車システムを忘れてた。

お茶とちょっとしたアテを買い、汽車に乗ります。
1時間半くらい、トコトコトコトコ行きます。
これまた車中でもたいした盛り上がりもなく
寝たり覚めたりするうちにもう摩周駅についていました。
あと二駅かー。

面白い乗客といえば、
体育会系の先輩後輩コントみたいな二人組と、
細身の一見インチキプロデューサーみたいなオッサン(オジイサン?)が怪しオモロかった。
コントの後輩の方が湿原の風景をみながら、
やたらとすげえすげえとやかましい。
オイサンも北海道初心者の頃はあんなだったろうか。

アそうそう、途中、やたら甲高い警笛が鳴らされたなあと思って目を開けたら、
小鹿がピョンピョン跳ねて逃げていくオシリが見えましたっけね(本当)。

  ……しかし、シカのお尻ってなんであんなにセクシーなんですかね。
  速く走ったり、高くジャンプしたりする脚を
  「カモシカのような脚」なんて言ったりしますけど、
  最初に言ったヤツは大層イヤラシイ気持ちだったに違いない。

さて愛しい摩周駅を過ぎ、川湯温泉駅に到着。
13時06分。
ここから温泉街まではバスなのですが……
駅舎の中にオーチャードグラスなんて、コ洒落た喫茶があるですな……。
美味しそうな予感ですよ?
だけどそんな時間ないし。
どっかで時間が見つけられたら来よう。
……もし今回中に無理でも、次回来たときにでも……!!

  鬼「ブハハハハ、そこは遠慮しろよ」


今、くりぃむ上田の声がしなかった?
気のせいか。
マいいや。
駅周辺のお写真など撮って時間をつぶす。グシャ。
007 008 009_2

駅からは、汽車の到着時刻に合わせて温泉街までのバスが出ています。
それに乗って5分ほどで温泉街に着きます。
しかし……鄙びた通り越して、既に若干寂れてるなあ……。
マ時期のせいもあるんだろうけどサ。
人が集って、盛り上がってる絵も、ちょっと想像できない。
未だにホントに大鵬の実家だとかをウリにしてる辺り、
当然といえば当然のところもあるんだろうけど。

マ近くに摩周湖、屈斜路湖なんて観光地的なウリもあるからいいんだろうけどさ。
大鵬、いらないと思うよ?
まだお年寄りには魅力的なんですかね。

ホテルに着いたTime is Timeだったので、まだチェックインは出来ず。
そこは想定の範囲だったので、先ずは荷物だけ預かってもらい
オイサンは出かけます。
イザ、屈斜路湖まで!

地図上で見たところ、ここから屈斜路湖までは大体3kmないくらい。
3、40分も歩けば、マ見晴らしの良いところではないかもしれませんが、
湖面を見ることくらいは叶うであろうという目論見で歩き出します……が、
その前に。

  ……小腹が空いたな。

お前ソバ食ったばっかりだろ!
とお思いの諸兄、4時間程度は経っているのですよ?
それにソバもそんなに量ありませんでしたし、
何より寒い!
いいですか、マイナス気温の中、空腹で2時間も歩くなんてのは自殺行為です。
体温の低下!
ハンガーノック!
いくらでも危険はあるのです!
冬の北海道を舐めるなーッ!!
……なので、さっき見つけたコンビニでおにぎりでも買おうそうしよう。

温泉街の小さなコンビニ。
「手作りおにぎりあります」……?
手作り?
とりあえずお茶と……アレ?
普通のコンビニに有る、オニギリ棚がないですよ?
オニギリどこだ……?
アレ……?
ねえな……。

  店のオッチャン 「なにかお探しですか?」

子供の頃生き別れになったオニギリを探しています。

  店のオッチャン 「ああ、こちらですよ。シャケとおかかと梅干が」
  店のオッチャン2 「それぞれ一つずつありまーす」

うわッ、どれから突っ込もうかな、えーと、
 ・なんでオニギリがレジの正面の小棚にならんでんのよ
  (普通、ウィダーとかリゲインとか並んでる棚)。
 ・なんで1種類につき一個ずつしか置いてないのよ。
 ・なんでオッチャンが二人もいて、
  レジの正面の棚案内すんのに一人はレジの中にいて、
  一人は棚の正面に出てきて案内すんのよ。近い近い。
ああ、体が3つ欲しい。

まあこの際何でもイイや、じゃあシャケとオカカ下さい。
あと温めて下さい。
イヤ、冷え切った心と体をじゃなくて、オニギリを。やめて下さい何するんですか。

  ※別になにもされてません。

田舎のコンビニは変なトコが多いなあ。
需要なんて殆どないんだろうなあ。
ああ、でもこのオニギリは美味しいや。
体も温まったし、行きましょうか。

  あ、ちなみに。
  田舎のコンビニお得意の「嫁姑の確執を描いたマンガばっかり集めた変なマンガ雑誌」は、
  やっぱり平積みで種類豊富でしたよ。
  アレ、なんでだろうなあ。
  生々しいなあ。

さて……コレといった目的も目印もナシに歩き出しましたが、
とりあえず今が2時過ぎなので、マ4時半までにここに戻れれば良いでしょう。
それまでに行けるところまで行って戻ってくると。
そうしましょうそうしましょう。

  ……。

コレといった盛り上がりも無く、こんな道
010
……を歩くこと約30分。

湖面の見えるところまでは辿り着いたのですが、林の向こうに見えるくらいで……
ちょっと引き下がれんな。
もうちょっとハッキリ湖っぽい風景の見えるところまで行きたいな。
と思いつつ更に30分。
二伏という温泉地に着きました。
お、ココならちょっとマシに屈斜路湖が拝めそうです。
011 012
ちょっとお邪魔してみるか……。

ちょっと遠くにバスの待合所らしきものも見えます。
時間が合うようなら、帰りはバスでもいいや。
ちょっと時間を見てみようと行ってみると……
お地蔵さんがバス待ってました。

013_4 なんでも最近は、三途の川にも陸橋がかかって
あっちへバスで行けるみたいです。
しかし、お地蔵さんに笠かけずに
こんな立派な雪除けをこさえたのは誰でしょう。
こんなんしたら家の前に
お地蔵さんからのお礼が山積みになるよ。
いいなー、あたしもなんかやるー。



さて、家々の隙間をちょっと抜けて湖畔に立つと……
見えました見えました、湖らしい景色。
014
浮かんでいるのは、氷。
毎年のこの時期は、本来なら結氷していてもおかしくないハズらしいのですが、
今年はまだ氷が薄いのでしょう、割れた氷が湖岸近くに漂うばかり。
それが強い風に揺らされて、
シャラシャラ、カラカラと飴細工を口の中で転がしているような音がします。
夏場なら、涼をとるのにすごく良い音色なのですが、
今にあってはちょっと寒い。

でも、とてもキレイな音色です。
自然界で起こる音とは思えない音色。
自然はこんな音を奏でることもあるんですね、侮れない。

さて、とりあえず屈斜路湖も見るには見たとして。
引き返しますか。
……でも、思ったより屈斜路湖さんは大物です。
もうちょっとちゃんと見て見たい気もする。
これは春男さんの言ったみたいに、本腰入れて色々回る手はずを考えても良いかもしれません。
などと思案を巡らせながら歩いていると、
ふと落とした視線に、ちょっと信じがたい物が止まりました。
一度行き過ぎそうになったのを戻ってしゃがみこんでみると。
……うそでしょ?
015
コレ……蝉だよな?
おっかなびっくりでひっくり返してみますが、
間違いなさそうです。
016
蝉です。蝉の遺骸です。
ええ、なんでこの時期に?
て言うか、モチロン遺骸なんですけど、
何をどうすれば分解もされずに今の時期まで残るんでしょう?
雪の上に落ちていたということは、雪が降ったあとに死んだか、
木の上に残っていた物が落ちたかしたのでしょうけど。
何だかすごくおかしな物を見せられたようで、
とてもドキドキしましたとさ。


■第四場 ホテル
さて、お宿です。
今回ご厄介になったのは、川湯温泉・○○◎◎◎。
キホン褒めてばっかだから実名で載せようと思ったけど
読みようによっちゃヤラカシてるところもあるのでやっぱ伏せ字ー!

先ずお部屋!
すごくいいです!
一人泊まりなのに、4人は寝られそうな広いお部屋を都合していただけました!
ただお部屋でネットにつなげないのがスカーボール!

次、お風呂!
川湯温泉は硫黄分を多分に含んだ強い酸性のお風呂!
ちかくに硫黄山なんて山があります(本当)!!
ヌルヌルいっぱいで硫黄臭もキツイですが、オイサンは元気になれそうで好きです!
お風呂も広くてステキ!
露天風呂もあって尚ステキ!
ついでに言えば足湯もあるみたいですがオイサンは使いませんでした!
オイサンは露天風呂があれば超オッケー!
大きくなったら露天風呂に住みたいです!
お前なんかふやけてしねー!!

ゴハン!
これまた美味しくてイカス!
サカナもお肉も美味しいです、ホント美味しいです!
ビックリするくらいではないですが、
全部が87点くらいのお味で平均的に高レベル!
これで一個、何か飛びぬけて美味しい目玉があればもっと印象に残ると思います!
量も十分です!

その他サービス!
悪くないです!
仲居さんの顔が総じて面白いのがオイサン好みです!
超失礼!
だけどゴメン、本気!
特に男の仲居さんで、水木しげるのマンガから抜け出してきたようなアナタ、
最高です!
別に遠まわしに妖怪っぽいって言ってるわけじゃありません!
マニュアルどおりの解説のときだけバカ丁寧で、
イレギュラーな質問にはタメ以上の口調で返してくれる微妙マホカンタもステキ!
イヤミじゃなくて、本気でいい味になっていると思います!

あとですね(テンション戻る)。
お土産コーナーがまた良い感じです。
木彫り職人さんがおられて、コツコツコツコツ、目の前でこさえてらっしゃいます。
ああすごいなーと思ってみていたら、
ヒトツどうしても無視できない、ステキアクセサリーが目に留まってしまったので、
合法的に自分の物にしてしまいました。
トホホ。
お写真載せようと思ったけど、撮る前に実家に送っちゃったからムリ。

波打った木の葉の根元にドングリが二つ、
くっついた意匠のブローチなんですけどね。
もう最高にステキです。
今度実家に帰ったときにでも写真に撮って載せます。
017_2


そんな色々を堪能したあと、星を見に、防寒装備を整えて外へ。
ここでもまた、降るような星空。
昨年秋、旭岳で見た星空に負けない。
一昨年のいま時分、やはり摩周で、吸い込まれそうになった空とおなじ。
こまごまとしたちいさな光の粒までが、
漏れなく人の目で捉えることの出来る空。

ここにだけ星がたくさんあるわけじゃない。
ちいさな星も、ずっとそこにあるのです。
ただ、東京じゃ見えないだけなんです。
だからオリオンはすごい。
あの濁った東京の空の下でも、人の目に輝き続けるコトが出来る、そのすごさ。
この空の下に立って思い出すのは、いつもそのことです。

 ♪ひだまりなんでしょ?
  とびきりなんでしょ?
  答えたくないの? なんで?

  屋根にのぼって二人、スケッチしたら
  今夜は流れ星、見つけよ。
  (『とびきりスイッチ』より)

  ……うめ先生が、オイサンの世界の神様だったら
  どんなに良かっただろうなあと思います。

明日は、摩周湖さんに会いに行きます。
宇宙をまるまる写す鏡のような、
もしかしたら、あらゆる星がそこから生まれてくるんじゃないかというような。
その摩周湖さんに、一年越しのご挨拶です。

その前に、朝。
ダイアモンドダストは出るのか。
出ないのか。
出ないのか。
一言言っておく。
冬の北海道さんを、なめるなー!!

続く!!

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2008年1月 8日 (火)

■夢を信じて -更新第100回-

前回の、アリーナとブライの妄想ショートショートは、
さすがに30過ぎのオッサンが書いたものだと思うとうすらキモくて
やり過ぎたかなあと、
ここに載っけるべきではなかったなあと思い直しています。

ですけども、ああいうのをポコポコと綴っていると、
ファミコン版のオリジナル『ドラゴンクエストⅣ』が出たのが、
オイサンが確か中学2、3年の時分ですが、
他にも無く、あの頃と同じようなバイタリティが湧き出して
崩れ落ちそうな体をググっと支えてくるのですから
本当にどうしようもないなあとも思うのです。

  原点回帰というか。

アレをここに載っけた翌日、年の始めということもあってか、
「夢を持って下さい」
というような、訓示のようなお話をある方から繰り返し聞かされました。

そのお言葉には特段感ずるところはなかったのですが……
あんなものを書いてココロが若返っていたところに、
夢というキーワードを『ドラゴンクエスト』が媒介して、
自然とひとつのメロディに辿り着きました。

憶えている方、いるでしょうか。
きっといると思います。
徳永英明さんの、『夢を信じて』。

■ニコニコ動画版はコチラ

この曲は、89年に放映されたアニメ版『ドラゴンクエスト』の
エンディングテーマにも使われていたものです。
アニメのエンディングはこちら。

■ニコニコ動画版はコチラ


オイサンには中学1、2年の頃、仲の良かった一人の女の子がいたのですが、
その子が徳永英明好きでした。
その子は『ドラクエ』も好きで、一緒に『Ⅲ』の幽霊船を攻略したりしてましたが、
主人公の名前を「ひてあき」にしてたのには
オイサンちょっとフクザツな気持ちになりましたですよ。
多分彼女も、もうとっくに結婚してるのでしょうけど、
今でも、徳永も『ドラクエ』も、まだ好きだろうか。
さすがにそんなことねえかな。

何にしても、名曲です。
あの頃は、夢を信じて生きていくことや、
心のままに生きていくことが、
こんなに難しいなんて夢にも思いませんでしたけどね。


前回の小編は、第1章で、
戦士ライアンが民家の本だなを調べると見つかる

  この家のかけいぼを見つけた。
  まずしい暮らしぶりが伝わってくる。

というメッセージを目にしたときに感じた
「王族であるアリーナが、この家計簿を見たらどう思うんだろう?」
という気持ちを、ごく素直に表現してみた結果です。
あとはなんとなく、ブライにスポットを当ててみたかっただけ。
ジジイの方が、オイサンが感情移入しやすかったってコトでしょうね。

18年の時を経てなお、
変わらぬ世界を細やかなことばで描き続ける堀井雄二氏は、
一体なにを夢見ているんでしょうか。
彼の夢はまだかなわないんでしょうかね。
んで、あの子の夢はかなったんでしょうかね。
叶ってるといいなあと思いますね。

オイサン的には
『ファミスタ』で5回コールド喰らったくらいでクチきいてくんなくなるような、
気みじかなトコをなんとかして欲しかったですけどね。

オイサンでした。

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2008年1月 7日 (月)

■X家の人々 -更新第99回-

至極簡単な更新。
日記というか、書き留めみたいなものですが。

アメリカ編でちょこっと書いた、
関東では『じゃりン子チエ』を放送していない話の続き。

その話を、実家に帰って母と兄に話たら、
二人ともえらく憤慨していた。
「あんな名作を流さんとはけしからん」と。
もちろん二人とも、
「あの作品が関西の文化を理解した上でないとキチンと理解することは出来ない」
ということを、把握した上での言っているのであろうが。

それに付随して、母から一つ、興味深い話が聞かれた。
祖母が『じゃりン子チエ』を認めていたというのだ。
オイサンの母方の祖母、つまり母の母は、
晩年胃ガンを患って長い時間入院していたのだが。

  ちなみに、この祖母というのがなかなかの大人物であった。
  社会的にいかなる偉業を達成したわけでもないけれども、
  ものすごいカリスマ性を持った人物で
  どこにいっても人気者で、指導力を誇っていた。
  太陽のような人物と、皆が口を揃えて言うほどである。

  また、祖母が胃ガンであったことは本人には伏せられていたいたのだけれど、
  こうして書き残してしまうと、なんだか故人にも漏れ読まれてしまいそうで
  少々恐ろしい気がしないでもない。
  閑話休題。

祖母は、母が幼い頃からマンガを摂取させることに対して厳格で
ちょっとやそっとではそれを許さない人だったらしいのだが、
病室では、再放送される『じゃりン子チエ』だけは、
欠かさず見ていたという。
同じ病室のほかのお年寄りたちも、
その様子を意外なモノを見るようにして見守り、
邪魔をすることはなかったそうだ。
病室でもそのカリスマ性でもって、一定の地位を保っていたのだろうけど。

付け加えて、親父殿の話。
親父殿は親父殿で、バカなお笑い番組が好かない人なのだが。
『とったどー』は好きらしい。
まあ、親父殿の素朴嗜好からすると分からない話ではない。

  いうまでもなく、『とったどー』とは『よゐこ浜口の無人島生活』のことである。
  しかしこの番組も、いつの間に、
  年末に紅白や格闘技の裏を張らされるほどに成長したのか。

その親父殿が雑煮をすすったあと
新聞のチラシを見せながら幾分神妙な面持ちで、
「お父さんなあ、こいつの何が面白いのか、未だにサッパリわからへんねん」
と相談じみて語りかけてきた。
父の指すコイツとは、ダウンタウンの松っちゃんのことであった。
隣に松っちゃんと同じ大きさで映る、
浜ちゃんの人の笑わせ方は、まだ分かるらしい。

確かに父は、オイサンが高校の時分から、
オイサンが『ごっつええ感じ』を見て息が出来なくなるほど大笑いしているのを
醒めた目で見ていた記憶はある。
一度、野球延長のせいで番組をつぶされ、
テレビ局と物別れしたダウンタウンを見て、
「アホやのう。
 こいつらは、自分が商品やっちゅうことをわかっとらへんのかねえ」
と、珍しく憎々しさを露わにして呟いていたのもよく覚えている。
オイサンは当時からダウンタウンも松っちゃんも大好きだったから、
そして、その言葉に反駁して反論しても
聞き入れる父でないこともよく分かっていたので、
少しだけダウンタウンの肩を持つ発言をして、
これと言った弁解も説明もしなかった。

そんな、もう十何年も昔の話を、
というかわだかまりを、
未だに持ち続けていたのかと思うと、
そのしつこさもオイサンの知っている父の性質とは違う物のような気がして
なんだかホヘエと感心してしまった。
兄もオイサンも、気質や肌としては
一つのことに執着してネチネチネチネチ咀嚼し続ける学者的なものを持っている
(とオイサンは思っている。兄は一緒にされたら怒るかも知れないが)が、
どうやら父にもその傾向が宿っているらしい。
この年になるまで、気付かなかった。

それはまた、ダウンタウンが、松っちゃんが、
十何年もの間、テレビの一線からはずれることなく
活躍し続けたことの証でもあるのだなあと思うとそれもまた尊敬に値する。

父の見せたチラシが、
その日の晩の『ダウンタウンDX』の特番のものだったので、
「ほな一緒に見て、
 何がオモロイんか検証する?」
と申し出てみたがやっぱり断られた。


たまに帰省すると、こうした身近な人間の意外な一面が
未だにぽっと花を咲かせることがあって面白い。


■そこから少しだけ、ダウンタウン松っちゃんの話に派生するけど
 まだ聞く気があるかい?

昨年から、母親に映画の『かもめ食堂』を勧められている。
帰省したときも再度勧められた。
見る気がないわけではない、海外出張もあって見られずにいたのだ。
同じカントク、ほぼ同じキャストの『めがね』がいたく面白かったので興味もあった。
では見てみようと、
神奈川にもどるやレンタルビデオ屋に行ってみたが貸出中。
代わりに、新作で並んでいた『大日本人』を借りてきた。
前評判はあまり良くない映画ではある。
ただ、自分にはある程度理解できるだろう、という自信はあった。
だから借りてみた。

大日本人 通常盤 大日本人 通常盤

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漂っている空気としては、
『空想科学読本』と、十年ほど前に流行した『XXの謎』系の本、
それに社会風刺を足して、分子よりちょっと大きめの数字で割ったようなものだ。
ヒーロー物の方法論を現実と照らし合わせて、
その間違いや滑稽さを笑おうとする一方で、
ヒーロー物が謳う本当の正しさや、世の中のあるべき姿を持ち出して、
現実世界のくだらなさ・滑稽さをも笑ってやろうという、
実に野心的な作品であると思う。

ある時はヒーロー物の観点で
「現実の世界は腐っている!
 もっと清く、正しく、強く生きることが出来るはずだ!
 現実は滑稽だ!」
と語る一方で、
「ヒーロー物って、こういう場面よくあるけど、
 もし現実にこういうのあったら、こんなひどい目に遭いそうだよね。
 へへへ、へんなの」
と笑っているのである。
例えば、大佐藤が電変場で変身の儀式を行う傍らで、
大佐藤を追い続けるレポーターが防衛庁の役人に尋ねるシーン。

  レポーター「正義って、何だと思います」
  役人   「正義、ですか? それはその、読んで字のごとくですねえ……(以下略)」
  レポーター「じゃあ、命、って何だと思います」
  役人   「い、命ですか。それはその……」

ここでは、レポーターに対する
「お前、練れてない、抽象的な質問すんなよ。
 もっとわかりやすい、具体的なコト聞けよ」
という呆れと怒りを、役人に対しては
「お前、正義の味方の仲間だろ、
 スッと答えられないのかよ。
 ていうかそんな質問に真面目に答えようとすんな」
という呆れと怒りと笑いがある。
どちらも大真面目でやっているところに滑稽さがあり、
どちらも笑うことが出来るハズだが、
それ故視点を定めることが出来ず、
見ている物は胸の内に笑いの種だけが生じ、それを花咲かせるコトが出来ずに
むずむずしたまま次のシーンへ連れて行かれる。

リアル物とヒーロー物、
もっと大きな話をすれば、現実主義と理想主義の、
それぞれが持っている片手落ちな部分を一片に掘り出して、
その二つのズレとズレの隙間に吹く風の寒さ、滑稽さを笑おうという試みであろう。
受け手はその時々に
今どちらの足に重心をかけなければいけないかを自分で判断して
面白さを拾っていかなければならない。
これは大変な作業だ。

難を言うなら、もう少しだけSFを勉強した方が、
色んな面で説得力があって良かったのでは、と思う。
せっかく戦闘シーンにCGをふんだんに使っているのだから、
その映像の迫力に気を使って欲しかった。

脚本も、映画としての間も、決して悪くないと思う。
松っちゃんはよくこれを思いついて、
形に仕上げたなあと感心するばかりである。
爆笑を期待したわけでも、芸術を期待したわけでもなかった。
何が起こるか分からない、その分からなさを期待した。

笑いの華を咲かせてスカッとさせることを目的とした娯楽映画であれば
これは不完全燃焼のダメな映画であろうが、
『ごっつええ感じ』であったコントドラマ『とかげのおっさん』や、
ライブビデオ『寸止め海峡』等の中で
松っちゃんが求めていた笑いを鑑みるに、
松っちゃんの狙ったところは、これで十分に達成されているのではないだろうか。

そこでまた感心させられるのが松っちゃんのバランス感覚というか、
商品としての自覚の強さだ。
松っちゃんとしては、この『大日本人』で作り上げた笑いとて、
もっと世間に見てもらいたいと思っているに違いない。
けれども、これをテレビでやっても、
お金に、数字にならないことを理解しているのだろう。
だから『寸止め海峡』の様な単独ライブでメインにやるし、
テレビでやるにしても『とかげの~』のように、
決してメインに据えずに短く少しだけ、やる。

  「どや、こういう笑いもあるんやで! オモロイやろ!」

……と、世に問うことも出来るハズなのに
(モチロン、それをやった時点で何十年もテレビの一線で活躍し続ける道は
 閉ざされたかもしれないが)、
それをしないで淡々と流行を読み、流れに乗りつつ、
少しずつ流れを自分の方向へ引き寄せているように見えもする。

そういう松っちゃんの、
慎重さというか、臆病さ・奥ゆかしさもやはり、
感嘆と尊敬に値するとオイサンは思うのである。


……と、いうのが大体前半一時間くらいを見終えた時点での感想だったのだが。
今し方全部見終えてみて、
あ、後半は普通に面白かったな、
テレビでも見られる松っちゃんのいつもの笑いだったなあという感想に落ち着いた。

匂ウノ獣が出て、板尾との会話がオイサン的な笑いのピークで、
最後のグダグダはいつもの松っちゃんの、
居心地の悪い、もの悲しさが混じった笑いでしめていた。
面白いか面白くないか、曖昧な言葉でしめようと思っていたが、
「面白い映画だった」とキチンと言える出来映えだ。


■熱帯低気圧少女
『ネッテキ』をやってます。

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内容的にはこれといった盛り上がりもなく、ワリと淡々と進む印象なのですが……
一つだけ飛び抜けた物が。

 声優・前田ゆきえ。

久しぶりに、これはスゴイと思う声優さんに出会った。
担当キャラは痛い系ハイテンションで、完全に不自然な作られゼリフなのに、
流れもセリフもバッチリ自分の物にして空気を作ってる。
舞台俳優さんあがりか?
すげえな。
この人のセリフの所だけ、空気が違う。

役どころは「従兄弟で年上ちびっこ女子大生」という
色の濃いいところなのでやり安さもあるのだろうけど。
まだディテールの匂う場面がないのでどのくらい細やかさが出せるか、
この先のシナリオに期待。

アニメや吹き替え、ゲームなんかではそんなに出ていないみたいだけど、
ワリと年食ってる。
オイサンよか2コ上だ。
隠れた名優を発見した。
嬉しいねえ。メモメモ。


■第5章・バルザックより奪還した、サントハイムの城にて。

「……ブライ? 起きてる?」
「……姫様?」
「うん。ごめん、寝てた?」
「いえ、まだ……それより、何かご用ですかの?」
「うん。ブライはさ、どうしてサントハイムの城にいるの?」
「む? それはまた……どうされました? 突然」
「ううん、聞いたことなかったなあと思って。急に、気になっちゃって」
「確かに姫様にお話したことはありませんでしたが、それにしても……」
「だーかーら、ふーっと気になっちゃっただけなの。大した意味はないんだってば。
 それとも、聞いちゃいけないことだった?」
「いえいえ、滅相もない。それこそ大した話でもありませんぞ。
 じいの父が陛下、つまり姫様のお父上の、教育係をさせて戴いておったのですよ」
「え、そうだったの?」
「そうですとも。
 もともとは小さな村で学者をやっておったのですよ。
 山村では、学問なぞ遊び事のようにいわれ、周りからは白い目で見られたものです。
 そこに陛下のお父上……姫様のお爺様がやってこられてですな。
 父の研究と、人柄を認めて戴いたのです」
「それって、ブライが幾つくらいの頃の話?」
「さて、幾つくらいだったでしょうなあ。
 十になったか、ならずか……。その辺りだったと思いますが。
 もう半世紀ちかくも昔の話でございますよ」
「それでお父様は、子供の頃から一緒だったブライのことを信頼して、
 私の教育係を任せたのね?」
「それもあるでしょうが……。
 負い目、のようにも感じておいでだったのかも知れませんなあ。
 陛下を相手に、いささか口幅ったくもありますが」
「負い目? お父様が? ブライに? なんで?」
「む……。姫様、多少、下世話な話になりますが……」
「いい、いい。聞かせて。聞きたい」
「姫様。声が高うございます。もう夜中ゆえ」
「あ、そうね。ごめんなさい。……それで?」
「……決して、城の者に口外してはなりませぬぞ?」
「言わない、言わない。絶対に」
「まあ、そうは言っても、ゴン爺あたりの古い連中は知っとりますがな。
 姫様の母上……今は亡きお后様ですが、陛下とじじいめは、お后様を、その……
 とりあった、と申しますか。要するに、恋敵だったのですよ」
「ぇー!」
「照れくそうございますゆえはしょりますが、決闘、いや決闘とまでは参りませぬが、
 じいと陛下でいくつか、競い事をいたしましてなあ。
 じいは敗れ、陛下は勝たれた。晴れて娘は、陛下の奥方になられたというわけです。
 いやはや、何とも若かったですなあ。じいも、陛下も」
「それで? それでお父様は、奪っちゃったことに負い目を感じて?」
「恐らく、ですが」
「でも、何か……それ、却ってキビシイとこあるわよね……。
 お父様、下手に気を回し過ぎというか、空気読めてないっていうか……」
「まあ……そうやも知れませんなあ。
 とはいえ、じいめもその後、これまた器量良しの娘と結ばれております故、
 負い目を感じて戴く必要もないのですがのう。
 それに、あれも、お后様も、既に若くして逝ってしまわれた。
 今では、良い思い出ですよ」
「そうだったんだ……。
 ……ブライは、その、大丈夫? きつくない?」
「きつい、とは……? この旅が、でございますか?」
「うん。しんどくないかなあって」
「それは、まあ。
 じじいめはこの年ですからな。草臥れないと言えば嘘になりますが。
 しかしそれもまた今更。本当に、どうされましたか」
「だって、ホラ。
 みんなと一緒になってみてさ、みんなブライのことを労るじゃない?
 ミネアも、ライアンさんも、あのトルネコさんでも労ってるくらいだから、
 ああ、やっぱりブライってお爺ちゃんだったんだって、最近しみじみ思ったワケ」
「ホホ、姫様もようやく細やかな心遣いをおぼえて下さったというわけですかな。
 であればこの冒険の旅も、さほど無駄にはならなかったと申せましょう」
「もう、茶化さないでよ。ちょっとだけだけど、一応本気で気にしてるんだから。
 無理に連れ出すようなことになっちゃったし、
 話だって、ここまで大きく、長くなるとは思ってなかったから。
 ……。
 そっか……。
 もし私がこんなお転婆じゃなくて、もっとお淑やかなお姫様だったら、
 こんな苦労もしないで、穏やかにお城で暮らせてたのよね。
 奥さんのそばで」
「まあ……そういうことになりますが」
「なんか、ごめんね」
「……。
 姫様、じいもですな、近頃分かるような気がするのですよ。
 姫様が、外の世界を求められた理由が」
「……ブライ?」
「確かに、城の中で淑やかに学び、サランの町だけを見下ろして暮らしても、
 姫様はやがてサントハイムを立派に治める名君となっておったでしょう。
 サントハイムはさほど大きな領土をおさめているわけではありませぬからな。
 ですが、それだけでは足りぬ物がある。
 姫様は、心のどこかでか……あるいは自ら鍛えられたその瑞々しい肌でか、
 感じ取られたのでしょうな」
「そう、なのかな」
「お后様も、聡明な方ではあらせられた。
 ですが、聡すぎる、というのでしょうかな。
 ご自分の立場を重く受け止めるがあまり、
 大きな振る舞いをなさることが出来ずにおられた。
 たとえそれが、真に必要なことだと分かっていたとしても、です」
「お母様が?」
「姫様も見てこられたでしょう。
 サランの町の、決して裕福とは言えない暮らしを。
 テンペの村で苦しむ者たちを。
 ……すばらしいですなあ、若いということは。
 じいは、正直、驚いておったのですよ。
 肌で感じたことを疑らず、素直に受け止め、どんどん大きくなってゆく姫様の姿に。
 姫様が求めておられたのは、このような本当の出来事……
 新しくみずみずしい肥やしであったのかと」
「あー、んー……。
 そんな、立派な気持ちじゃなかったけど、ねー……。
 何か、恥ずかしいな。私は、好き勝手したかっただけだよ?」
「ホ、それは確かにそうなのでしょうな。
 ですが、同じことですよ。頭で考えていなかっただけのこと。
 姫様の体は知っておられたのですよ。
 ……何故もっと早く、姫様の本当の心根に気付いて差し上げられなかったのかと、
 頭まで年老いた我が身を、ふがいなく思うほどでございますよ」
「そんな風に思ってくれることはないけど。
 私もね、ブライには感謝してる。
 黙って……じゃなかったけど、ここまで付いてきてくれて。だから」
「待たれよ、姫様。
 ここでお別れなどと仰るつもりではありますまいな?」
「え、だって……」
「冗談ではございませんぞ。
 まさに乗りかかった船、否、乗った船でございますぞ。
 こんなところで降りれば、陛下にも皇后にも叱られまする。
 お忘れか? じじいめがここまで付いてきた理由を」
「へ? 何だっけ?」
「姫様をお守りする。その一点につきまする。
 クリフトも、最近は少々ましにはなっておりますが、なんの、まだまだヒヨッコ。
 任せきりには到底出来ますまいて」
「あはは、それは、そうだね」
「……と、息巻いてはみたものの……」
「ん?」
「蓋を開けてみれば、
 じじいめに出来ることと言えば、姫様にバイキルトをかけることくらいですからな。
 守るどころか。
 率先して姫様のおてんばの手助けをしておるようなものです。
 なんともはや、我がことながら嘆かわしい。どこで道を誤ったやら」
「あ、はは。あのねえ」
「……心の底では望んでおったのかも知れませんなあ、じじいめは。
 姫様が、そうして心おきなく立ち回る、勇ましいお姿を」
「……。あの……ブライさ、その『じじいめ』っていうの、なんとかならない?」
「ほ? 何故です?」
「んうー……。なんか、寂しい感じになるので」
「姫様、それは……。やめてくだされ、縁起でもない」
「だけど、それはそうだけど。
 だけど、そうなんだもん」
「……」
「だからやめて、ね?」
「……」
「……ブライ? どうしたの? 寝ちゃった?」
「……いえ、起きております。起きておりますぞ」
「そう? 急に黙るんだもん、びっくりした。
 ごめんね、長いこと。もう寝よっか」
「そうですな。その方が良いでしょうな。明日からまた、船の上ですからな」
「じゃあね。お休みなさい。
 また明日から、がんばろうね」
「ええ、おまかせくだされ。
 姫様も、よく休まれますよう」
「きついかも知れないけど、……よろしくね。
 それじゃね。バイバイ」
「ええ、ええ。お任せ下され。
 お任せ下され、姫様。お任せ下され。
 お任せ下され。
 お任せ下され……」




とまあ、そんな感じで。
DS版で『ドラクエ4』、やり直してます。
どんなやり直し方だよ。

ドラゴンクエストIV 導かれし者たち ドラゴンクエストIV 導かれし者たち

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しかし堀井雄二はすげえな。

オイサンでした。


……。


短くねえ。
全然短くねえよこの更新。

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2008年1月 5日 (土)

■トトロがとなりで見ている町で -更新第98回-

あらためて、明けましておめでとうございます。
今年もこの腐った日記を覗いて
時間をムダにすることを許可します。
R1025456 
前回の、あのトチ狂った終わり方が異様に気に入っているikasです。

あの、今回はすっかり個人的な述懐と私信で終わってます。
なので適当に。
マ毎回そうっちゃそうですけどね。
ふーんだ。


さて、オイサンも年末から年始にかけては
実家地元に戻り、果てしなくグウタラこいてました。


■■■━ トトロがとなりで見ている町で ━■■■
子供の頃から同じ町に住んでいて、オトナになってもそこで働いている人たちが、
子供の頃の世界--自分を含めた町の風景と自分との関係--と、
今の自分の世界のディファレンスに、
一体どうやって折り合いを付けて生きているのか
オイサンにはスッゴク不思議なんだけどなあ、
……なんていうお話です。

オイサンは、ワリと自分の地元が好きなタイプのかたです。
世間には、
「こんな澱みきった田舎にいつまでもくすぶっていられるけぇ!
 出ていってやる!」
なんて勢いで地元をお離れになる方もおられるようですが、
オイサンにはさっぱりそんな気はございませんでした。

  ……オイサンが関東に出ていくことになったキッカケは
  また別の機会にでも。
  マここ読んでるような連中は大抵ご存じのことと思いますけどね。
  ふぁいあすとーむ!!
  連鎖組んだらカイシャも消えちゃった、みたいな。
  ばよえーん! ばよえーん!! ばよえーん!!!

ジジイになるまで地元に、なんなら実家に居着くつもりだったというか、
自然とそうなるハズだったのですが、
期せずして神様はオイサンを関東に向けて発射したのです。

  ……こういう風に書いてると、
  オイサンが如何に不本意な人生を送っているか確認できて
  フツフツと怒りが沸いてくるな。
  まあこの先も、卑近な話をすると今年も、
  そんな感じなんでしょうけど。
  あー死にたい。

そんな地元大好きっ子のオイサンですから、
帰ってくると、以前と何がどう変わったのかとか、
自分の縄張りの範疇で歩き回って確認したりします。
まちBBSの、地元の町のページなんかも、折りに触れてのぞきに行ってたりするくらいです。

  あの、アレです、犬コロが
  屋外で放尿したり脱糞したりするのと同じです。

ほんでまた、オイサンはお友達は全くもって多くありませんが、
少ない中にも、一応地元に戻ると、
毎回ほぼ確実にお会いする友達がいます。
ある友人はオイサンが小学5年生の時に引っ越してきて、
それ以来ずっと地元に住んでいて、
今でも実家に住んでいます。
小学生の頃、ファミコンやりに遊びに行ったその家と、
全く同じ場所に今もいるわけです。

  あの、ご本人さん、別に責めたりクサしたりって気は一切ないんですからね。
  まあ気を悪くせず、最後まで読んでみて下さい。
  ちょっとコーヒーでも煎れてきたらどうですかね。
  気持ちが安らぐと思いますが。

大体年に一度か二度、
オイサンはチャンスを見つけては実家に帰りますから、
その度にお会いするとして、
一回か二回、会うたびごとにお互い年を取るわけです。
今3X歳です。

  ちなみに言うまでもありませんが、オイサンも彼も未婚です。
  オイサンと違って彼は最近なんか努力してるみたいですが。
  オイサンですか?
  オイサンはオタクですよ?
  ええ、キモイですとも。

で、今回もその彼に会ってきました。
毎度毎度、オイサンが彼の家まで迎えに行き、
彼がクルマを出してくれて、近所のファミレスにシケこんで
時間がゆるやかに流れていることを確認しあうのです。

彼を迎えにいくと、あの、オバちゃんが出て来るんですね。
いわゆる「友達ん家のオバチャン」です。
こっちが30過ぎたって、あちらも同じだけトシとってますから、
追いついたり追い抜いたり、
こっちが友達ん家のオッチャンになってることはあり得ないコトです。

  「XXちゃーん、あーそーぼー」
  って言うのと殆ど同じ感覚ですっていうか
  ホントそっくり同じです。

さすがに30過ぎると、こういう交友の仕方(洒落じゃねえっすよ)も
ちょっとどうかなと思うんですが、
他にやりようを思いつかないので
やっぱり彼の家に迎えに行ってしまうのですけど、
なんかこの時ばかりは自分が小五のあの頃となんら変わっていない様な気がして、
気恥ずかしいようなムズ痒いような、
うすらシャイニングな感じに襲われます。

  たまにお土産をもったり持たされたり、
  挨拶がオッサンくさくなるとか、
  その手続きに時の澱みが滲むこともありますが、
  それをやっているとなんだかそれが「背伸び」であるかのように
  感じることさえあります。

  オバチャンから見たら、一体どんな風に映っているのか、
  凄く興味があります。
  きっとオバチャンも、ある程度こういう時間を過ごした経験はあるのでしょうから
  特別な感慨はないのかもしれませんけど。

彼とする話をの内容なんてのは毎回同じです。
昔の友達がどーしたとかこーしたとか、
結婚したとか子供が出来たとか。
しかし彼も彼で、地元にいるとはいえ
そんなにたくさんの当時の友人とのパイプを残しているわけではないので、
毎回アップトゥデートな話題でWowWow出来るワケでもありません。
お互いのオシゴトとか身辺の話に終始することもシバシバ。

  ああ、彼もまた、未だに任天堂やソニーの良いお客さんですので、
  その手の話題が一番盛り上がりますけど。
  アト全然関係ねえけど
  オイサン中学んとき行ってた塾の大石さんってコが、
  何となく渡辺美里に似たフンイキの持ち主で好きでしたな。
  すげえアタマ良かったんですよ、彼女。
  毎回テスト一位でねえ。
  オイサン一回しか勝てなかったなあ。
  オッパイもおっきくてねえ。
  何を書いてるんでしょうか。
  あ、オッパイの大きさでは多分負けてませんでした(本当)。

さて話を戻すと、
オイサンの場合は地元を離れていますから、
当時の友人と会うこともそうそうないですし、
オイサンの好きな、地元の町の風景の変化をリアルに感じることもありません。
だからこそ、飽きもせず地元のその町をずっと好きでいられるのだと思います。
そしてなにより、違和感なく、
オトナの自分を働いていられるような気がしています。

ただその友人は、
小5の頃からずっとその町におり、
今もおり、
そこでオトナになり、働いているのです。

子供の頃の自分を知っている「友達のオバチャン」のいる世界で、
オイサンは、上手にオトナの振る舞いをすることが出来ないような気がするのです。
友達のオバチャンの見ているかも知れない横で、
シキリがいくらだ。
アガリがいくらだ。
あそこの部長をだまくらかして。
あそこの新人は使えねえ。
……言えないと思うんですよね。

  子供じゃないんだから、言うのが当たり前だと思うんです。
  言えないといけないと思います。
  言って一人前。
  だけど、オイサンはやっぱ言えないです。
  一人前じゃなくて良いから、言えない方が良い。
  そんな風に感じるのです。

オイサンは、
子供の頃の風景と、オトナになってからの風景が
全く異なる二つの物に分断されているからこそ、
オトナになった今の時間を上手に過ごせているように感じています。
そのコトには、
オイサンが「成長する」のがあまり上手でなく
恐らく誰もが無意識にやっている時間の分断という儀式を、
節目節目でやれていないことも密接に関係しているのでしょうが。

オトナになればお酒を飲む。
タバコを吸う。
人との付き合いを大事にする。
異性をとっつかまえてカタワレとして時間を分かち合うことを覚え、
なんならえっちなコトもやってみる。
動物として完成してみる、っていうかね。

……まあそういうことは外面的なコトかも知れませんが、
そういう手続きを踏んで
それらが自分の自然なモノになった、背伸びではなくなったことを実感し、
行いに年齢が追いついてくることを感じ取るのではないかと思います。
至極単純に、
「オトナとしての自覚を持つ」と言い換えても良いかも知れません。
R1025492
人間は、というか社会は、
時間が経つにつれてその時々の自分に必要な物が変化していき、
それを身の回りに取り揃えるために
そうしたワザを、ひとつずつ身につけていくのだと思います。
それが身に付くからこそ、友達のオバチャンに道で出くわしたって
「いやー、もう子供じゃないんでー」
と自信を持って言えるようになるんじゃないかなあと……思ってますけど。

オイサンはそれをあまりキチンとやってないなあと思いますし、
事実やってません。
子供っぽいワガママばっかコいてるんじゃないかなあと
不安になります。

  その時々には、必要な正しいことを言っていると
  思ってやってんですけどね。

いつも会っている彼や、
そのほかの、今も古里のあの町に住む友人たちは、
一体どうやってあのむずがゆい居心地の悪さと折り合いをつけているのか、
とても不思議に思います。

時代は、オイサンが子供だったあの頃から確実に変わり、
田舎町とはいえ、道行く人たちは普通に携帯電話でしゃべり、
家々の中にはブロードバンドが引かれて、
あの頃とは比べモノにならないほどの濃密な情報の空気を吸って、
人々は暮らしているのだと思います。
それこそ、星々を繋ぐがごとく、
新しいレイヤーが空に一枚大きな網を張るほどの変化です。

  まあ中にはウチの両親や、
  オイサンの大学時代の友人たちのように、
  ネットからはほぼ情報を得ることなく暮らしている人たちもおられますが……。

町の形も変わっています。
住む人も、当然変わっています。
だけども町を歩けば、
相対的な関係の中に自分のありようは変わっていない。
皆さん、そんなアンビバレンツとどのように上手に付き合っておいでなのでしょうかね。

同級生が店長をやってるコンビニで缶コーヒーなんぞ買って飲んでると、
前を歩くオッサンがケータイでしゃべり出し、
そういや缶コーヒー一本買うことが背伸びだった時期があったなあと、
そんなことを考えてしまうのですよ。

オリオン座はどこからでもよく見えます。
カリフォルニアでもよく見えたっけな。


■■■━ 勤しめ! 仁岡先生 ━■■■
実家に帰る前、去年のことですが、
『勤しめ! 仁岡先生』なるマンガ(しかも2巻から)を購入。

勤しめ!仁岡先生 2 (2) (ガンガンコミックス) 勤しめ!仁岡先生 2 (2) (ガンガンコミックス)

著者:尾高 純一
販売元:スクウェア・エニックス
Amazon.co.jpで詳細を確認する

中身は、簡単に言ってしまうと、
子供嫌いの教師仁岡先生と、
先生が大好きな不良で優等生の浅井さん、
同じく先生が大好きなコギャルチーマーの今江、
遊びに命を懸ける上原、
可愛いモノが大好きで、だから浅井さんが大好きな河原先生、
やっぱり浅井さんが大好きな校長などなど、
性格異常者の集団が織りなすハイテンポナンセンスコメディ、みたいな?
ちっとも簡単じゃねえしまとまってもねえし。

オイサンには、果たしてコレはオタクじゃない人が読んでも面白い類のものなのか、
ある程度オタクとしての素養がないと楽しめないモノなのか、
正確に測ることが出来ません。

オイサン個人の意見としては、
多分「普通の好き嫌い」レベルの好み別れがある程度で、
「オタク的な、物語作品へのある種の諦めがないと楽しめない」という
類のものではないと思っています。
思っていますが……。

オイサンが買ったときは、中身も全然知らずのジャケ買いだったのですが、
決め手となったのは裏表紙の4コマ2コマ目、
「ダーリンバイビーみたいなぁ」
という今江のセリフ。

  オイサンはバイビーに弱いのだ(知らなかった)!

……いやもう、ホントにそれだけで
「うーんどうしよっかなあ……まあ買っちゃえ」
てんで買っちゃったんですけど。
ワリと当たり風味です。
てか、これも以前ご紹介した『ひろなEx』と同様に、
「探せば、しかも自分ちの本棚探せば似たようなマンガが出てくんじゃないか」臭が
ワリとする感じなんですけど、
独特のテンポとキャラ作りのセンスの良さは感じます。
こんな腐ったオッサンの日記読んでる暇があるくらいなら
読んでみる価値はあるかもです。

あの、オモロイかおもんないかって聞かれたらオモロイです。
オシゴトで2ヶ月カリフォルニアに行くよりか、
全ッ然オモロイです。

マ本日はこんな感じで。
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追伸
 ここを読んでいないハズのブラザーよ、素直におめでとう。
 まさかこの分野でまで、こういう形になるとはオイサン夢にも思わなかった。
 目が覚めましたですよ。
 正直、今、オイサンはアナタが死ぬほどうらやましいし、妬ましい。
 だけども、
 羨んでも妬んでも、どうしようもないコトは分かっているし、
 また、人を気にしてどうなる世界でもないので、
 オイサンは引き続き、自分の道で地道にやっていくしかないので、
 そのようにします。
 そのように努めます。

 ただ、腐りきってたオイサンのしょうもない魂が、
 今また現実的に発火したコトだけは確実なので、
 そのキッカケをくれたコトに、感謝を述べておきます。
 ありがとう。

 何か言葉にしておかないとホントにもう、
 オイサン胸焼けがしてどうにかなりそうだったので、
 そんでご本人に聞かせるワケにも行かないので、ココに書いておく。
 見てたらスマン、気にしてくれるな。
 ただただ頑張って下さい。

 たっくんの、ぺぺの、気持ちが分かる気がした。
 ちくしょうめ。
 あんたホントにもうどんだけ。
 どこまで実力で、どこまでラッキーかわかんねえけども、
 悔しくて妬ましいけども、そしておこがましい言いザマになってしまうけども、認めざるを得ねえ。
 そしてやっぱりおめでとう。
 アンタ、やっぱりすごいよ。

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2008年1月 1日 (火)

■不吉の森 -更新第97回-

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『ああ播磨灘』の「ああ」と、
『ああっ女神さまっ』の「ああ」では、そもそもの価値が違うのだよ。

はいどうも。
年末も押し迫ってikasです。

……と思って記事書いてたら年が明けちゃったよ。
マいいか。別に何でも。
明けましておめでとうー。

すみませんね、こっちの方はアメリカ方面に押されっぱなしで
それらしい記事を書けずにいて。
コレが多分2007年最後の更新になるでしょうけど、
日本に戻ってきてからのことでもチョイチョイと書いていきますよ。
お帰りなさい、俺。
なんで帰ってきたの?


■■■━ アメリカにて ━■■■
まあそんなんで、アメリカから帰ってきたわけですけども。
ここをお読みの皆さんには、
まあ大体オイサンがアメリカなんかには全然行きたくなかったコトは
ご理解戴けている事と思っています。

これまでの記事を読んで、
「ウソつけお前全然楽しんでんじゃん」
と思われることもあるでしょうけども、
そりゃアナタ、行って2ヶ月、なんの楽しみもしなかったら、気が病んじゃいますよ。
自己防衛として、楽しくなくても楽しみを見つけたり、
少しでも楽しめるところは拾っていかないと
病気になっちゃいますから。

勿論全く全然楽しいことがなかったり、
楽しんでなかったのかと言われればそんなことはありませんが、
じゃあお前アメリカ行かずに日本にいたら
24時間フルタイムに楽しいことばっかかって言われりゃ
それだってそんなことぁ無いワケです。

結果として、楽しいことも幾らかはあったでしょうよ。
だからと言って行く前に行きたくないと思ったコトが間違っていたかとか、
行った結果、行って良かったと思ったかと言えば
それはどちらもNOです。
断言できます。

行って帰った今でも、
行かずに済めば良かったと思っていますし、
今から行く前の時間に戻って行きたいか行きたくないかと問われたら、
やっぱり「行きたくない」と答えます。

するとまあ大概の方は言うわけです。
「でも、経験として行ったコトは大きいと思うし、
 役にも立つだろうし云々」
とかね。

  ああダメだ、すっげえ腹たってきた。

あの、経験してしまったコトは、経験する前には戻せないワケです。
経験してしまったコトというのはもう、自分の過去からは外せないのです。
それをね、さも恩着せがましかったりワケ知り顔だったりで、
経験できたコト自体に価値が、だの意味がだの、
なんていうか、例えば
人を殺した罪を、自分の過去から消せないことが喜ばしいかと言われたら
そんなワケねえだろうが○○○○○○○○○○○○○○○

欲しくもねえ過去を強引に貼り付けられて
こっから先何かにつけてそのことを引き合いに出されたりする訳だ
鬱陶しいんだよ
いらん荷物背負わされて嬉しがるバカがどこにいる!

世間的な価値なんか知ったこっちゃねえんだ
俺は俺が欲しい物しか欲しくないんだよ御社では違うんか
お前は世界中の誰が欲しがってるか分からないけどとりあえず何か価値があるらしいものとか
要するにだなあキリンの糞をありがたがるアフリカの土人がいて
そいつに電車の中でカバンにキリンの糞を放り込まれても
ありがとうございますって言えるんだな?みたいなことだよもう!

……まあそんなことで、オイサンの今の不愉快な気持ちを皆さんにも届けたい一心で
とばっちりを食って戴きました。
この2ヶ月という時間は、オイサンには全くもって不要な時間だったので、
出来れば成田の両替カウンターで
日本で過ごした場合の時間と両替してしまいたいくらいでした。

あー忘れたい。
マジ要らねえ。
なんなら2ヶ月寿命が縮んでもいいからなんとか出来ませんかね。

そんな腹立ちを書き記しながら跨いだ2007年と08年の境目です。
昨年はお世話になりました。
今年もよろしく。
まあ、先ずいい年にはなりませんけどな。
なるワケがないよ。
めんどくせえな。早く来年にならんかな。
あ、勿論オイサン個人の話ですからね。
皆さんには幸多からんことを。


■■■━ 2007年の思い出 ━■■■
でまあ、そんな実質9ヵ月半しかなかった2007年ですけども、
総括してみると
 ・『ひだまりスケッチ』
 ・『ペルソナ3』を200時間超遊ぶ
 ・『いたストDS』をやたらやる

で終わりですな。あと何もねえや。
このページの記事、1年分流し読んでみたけどそんなモンだな。
北海道には3回行ったな。

アレですな。
去年の暮れも、似たようなこと書いてなんか腹立ててるな。この人。
まあいいけど。
……じゃあ今年一年も、去年のブログの記事まるまる貼り付けたってバレなくね?

……お、もうこの時点で除夜の鐘が聞こえ始めましたね。
俺の煩悩、消せる物なら消してみるがいい。


■■■━ あわてんぼうのヴァンダレイ・シウバ ━■■■
♪ジングッベー ジングッベー
 腕がー鳴るー。
鳴らすなそんなもん。
てかどんな腕だよ。

日本には、日本時間の22日の夕方に帰ってきました。
その日はもう、さすがに何もできず部屋に戻って即死だったんですが、
23日、24日は失われた青春を取り戻そうと奔走してました。

渡米中に出る雑誌や、
絶対にキープして置いてほしかったゲーム・DVDなんかは
このブログのマスコットキャラクターとしても絶賛活躍中の山ちゃんに
購入・保存をお願いしていたオイサンです。

  そんなことにばっかり抜け目のないオトナになっちゃいけませんと、
  ウチの父と母は教えてくれませんでした。

それを受け取りに24日の夕方に、山ちゃんと落ち合ってきたのですが。
……ミスった。
完全にミスった。
クリスマスの晩にやることじゃねえ。
自慢じゃありませんが、オイサンも山ちゃんも、
もう見た目から完全無欠にオタクさんです。
そんな二人が聖夜に待ち合わせだなんて、
冬コミの打ち合わせ以外の何者にも見えません。

しかも山ちゃんときたら、
何故か小脇に、デカデカと「純水」と書かれたステッカーの貼られた
バカデカい、空のペットボトルというか水のタンクを抱えていて、
何なら新しいテロの計画を立てようとしている風に見えなくもありません。
山ちゃん、その装備は一体どういうつもりだい!!

  「いや、これからタダの良い水汲みに行くんすよ。
   近所のスーパーでもらえるんで」

お……
オタクさん1はアメリカへ裁かれに!
オタクさん2はスーパーへ水汲みに行きましたー!!
すると川上からミノルが流れてくるって寸法ですよ奥さん!

全くクリスマスに何をやっているんだか……。
これだからオタクってヤツは。
絶対に彼女なんてできませんよね。
これはこれで明らかに幸せなんですけどね……。
分かります?
分かんないスよね……。

  いやあ、生きてるねえ。
  オイサンは今、生きてる。
  そう実感するデスよ。

ちなみにこの時山ちゃんから受け取ったのは、
『熱帯低気圧少女』と『ひだまりスケッチ』特別編のDVD。
まだ見れてねえ……。

ほんでその帰りにいつものドトールによって
アメリカブログの記事を書いていたんですが
(余談ですけどクリスマスの晩ってドトールもすげえ空いてますのな)、
うっかりその2アイテムの入った袋をお店に置き忘れてしまい、
慌てて取りに戻ったのですが。

  オイサン「すみません、ちょっとさっき忘れ物したんですけど」
  店 員 「ああ……こちらですね(ニヤリ)」

……明らかに見下し嘲笑いされた……orz。
うるせえな!
見さらせええええ、
コレがオタクの聖夜の過ごし方じゃああああああああああ(本宮ひろし風)!!

あと関係ないんですけど、
オイサン亡きあと、オイサンの古巣の部署では
オタク狩りが始まったようです。
以前も出演してくれた都築くん(仮名)の財布のレシートチェックが定期的に入り、
この間など一人でカラオケに行っていたことがバレてしまったそうです。

ゆ、許して上げてー!!
彼はシカゴ暮らしが長かっただけなの(本当)。
シカゴじゃそのくらいの寒さ、当たり前なのよー!!


■■■━ 野郎ども、灯せ明かりをボンボリーニ・ミウラ!! ━■■■
オイサンがアメリカで腐った日々を送っている隙に、
日本では『ひだまりスケッチ』の有料イベント・超ひだまつりが開催されていました。
まオイサンはオタクのクセしてオタクの群に飛び込むのが好かないので
日本にいたとしてもお金払って都心
(赤坂ブリッツでやったってんだから驚くよね)まで行きはしなかったのでしょうけど、
レポートを読んでいるとなにやら大層な盛り上がりだったようです。

中でも声優陣の歌やトークは当然として、
原作者でありながら、その異常なまでのちっちゃかわいさで有名な
うめてんてーまでもがステージに上がり、歌い舞ったというんだからスゴイ。

  原作者が自分の作品の歌を歌って商品化されるなんていうのは
  島本『ホノテン』和彦先生、
  高田『TAKADA BAND 』裕三先生に続いて3人目です。

しかもその時にうめてんてーが仰ったというセリフがコレまたすごい。

  「私に出来る限りのせいいっぱいのことを、やらせていただきます!」

うわー、聞きてえー!!
うめてんての生ボイスで聞きてえー!!
しかもどこのレポートを読んでも、大体が
「うめてんての歌が、その日一番の盛り上がりだった」
と伝えています。
いやあ、イミ分かんねえ。
司会者曰く
「上戸彩のコンサートより盛り上がってましたよ」
とかなんとか。

諸君、大儀であった。
オイサンのいない間もしっかりと『だまスケ』を守ってくれていたのだね。
第2期の制作・放映も確定したと言うことなので、
神様、もう少しだけ生きていてもいいですか。
駄目ですか。
そうですか。
じゃいいです(いいのか)。


■■■━ いんたーみっそん ━■■■
帰ってきてから暴走気味に買い揃えた物をお知らせしておきますね。

PS2『熱帯低気圧少女』
Wii『スーパーマリオギャラクシー』
同じくWii『NiGHTs』
PS2『召喚少女』

あと、DSの『DQ4』も欲しいとこですけど。
やるかなあ。

そういやオイサンがアメリカで腐った生活を送っている隙に、
PS3ではすべてのPS1のソフトをPSPでプレイできるような環境が整ったようですね。
こりゃあいよいよ……PS3買わなアカンなあ。


■■■━ 2007 M-1グランドプリックス ━■■■
帰国して一番最初にネットで調べたことは、今年のM-1の放映日程でした。
そしたら翌日曜にはやるんでやんの。

  間に合って良かった……。
  間に合ってなかったらカイシャを使って焚き火をするところでした。
  あたろうか? あたぼうよ。

とまあ、それだけオイサンが年末楽しみにしているM-1グランプリですが、
マ今年は決勝進出メンバーが決まった時点で
既にテンションは下がり気味でした。
注目株がトータルテンボスにキングコングですもんね。
どっちのコンビも、正直キライな部類に入る人たちでしたし、
麒麟も上がってきていないというコトで、
見所なさそうだなあと思っていました。

  それが、ねえ。
  まさかあんな終わり方するなんて。
  実に愉快ツーカイ。
  某国の王子も念力集中ピキピキドカーンですよ。
  ていうかピキピキドカーンて。
  具体的にどうなるんだよ。

あの、やっぱり全体的にレベルは低かったと思います。
笑い飯、千鳥あたりの常連組のネタももう一つでしたし、
かといってニューカマーにも引っかき回すだけの力もない。

個人的にはダイアンがちょっと面白かったなーと思いますが、
あくまでもちょっとレベルです。
やっぱりサンドウィッチマンがアタマ一つ抜け出てたように思いますし、
それを素直に反映した最終結果が出されたと、
当たり前だと思いながらもちょっと審査の公正さに感心しました。
出来レースや吉本びいきがささやかれる中
実に良い結果を示せたんじゃないかと思います。

マとはいうものの、
当のサンドウィッチマンも、昨年の敗者復活組であるところの
ライセンスと同じ程度の力だったと言えなくもない。
言っても詮無きことではありますが、
昨年の大会に、今年のネタと実力で敗者復活から上がってきていたとしても
優勝はできなかっただろうなあ、と思います。
一昨年でも然り。
それだけ、昨年・一昨年の優勝コンビの力は凄かったし、
今年のレベルは高くなかった。

あと、バラエティに呼ばれてもあまり力を発揮できそうにないなあ、
とも思いますしね。
適度に営業を増やして、より純粋な漫才の力を磨ける環境を
与えて上げて欲しいと重います。
サンドイッチじゃなくてサンドウィッチです!!みたいな。

しかしなんというか、そういうレベルの低下以上に何となく気にかかるのが、
ネタのつくりの均一化というか。
「やってみたい職業があるんですよねー」とか、
「色々なシゴトをやっていかなあかんなとおもってるんですよねー」
「僕らこんなんやったことないんですけど、ちょっとやってみたいんで
 やってみてくれへん?」
みたいなネタの、なんとまあ多いこと多いこと。

あれはなんでしょね、学校で教えてるんですかね?
「こういう風に考えたらネタが作りやすいぞ」
みたいなことを。
なんかもう、既にその時点で若干萎え気味になるんですけども。
更にその始まり方をちょっとだけ捻ってみる
キングコングとかの安易さというかいやらしさというか、ガマンならんわけですよ。
下らん。
そういう入り禁止、とかの縛りルールを設けてみるのもいいと思うんですけどね。
ネタ作りからもう、意外性を求めていくような。

じゃないと広がりもなくなっちゃうと思うんですけどね。
「漫才のネタっていうのはこうやって作るモンなんだ」
みたいな事になってしまうと、やっぱりちょっとねえ。


■新米と店長
なんか「北風と太陽」みたいになったけど。
今またいつものドトールで書いてるんですが、
アイスコーヒー頼んだら。
新人と思しき店員「申し訳ありません、ただいまアイスコーヒーを切らしていまして……」
オイサン「あ、そうなの?
店長っぽい人「ただいま『挽きたて』をお出ししますので。お時間少々よろしいですか?

ほほう、これがキャリアの差というモノか。モノは言い様を超えて、
切らしていることをポジティブ方向に変換しおったわい。
ちょっと面白いなと思いました。


■■■━ それゆけ!オービタルフレーム ナガヤマ・ヨーコ ━■■■
オイサンは長山洋子さんが好きです。
声優じゃありません、元アイドルで、現演歌歌手の長山洋子さんです。

  つっても、常日頃追っかけてるような好きではなくて、
  紅白に出てたら見る、くらいのミーハー混じりの好きさですが、
  それでも今現在紅白に出ているメンバーの中では群を抜いて好きですな。

デ今年も例年通り、とりあえず長山洋子さんが出るまで紅白見ようと思って
さっき見てきたんですが、
イヤ今年もカッコよろしいなあ。
アップになったときとかはワリとどうでも良いんですが、
引きのカメラで、
バックの三味線弾きの方々がズラッと並んでる舞台全体の画になったときに
バツグンにカッコ良い。

しかしその画が、なんかどっかで見たようなカッコ良さであるコトだなあ、
なんだろなどこで見たんだろうなあと思っていたら……
『Z.O.E』のアヌビスとか、
フィンファンネルを全展開したときのνガンダムとか、
そういうものに似ていると思ったんでした。

  どっちかというとMSよりもオービタルフレームの方が
  フンイキ近いように思いますが。

そして長山洋子さん本人のカッコ良さというか、
フォルムや影のかかり方や線の感じなんていうのは、
カトキハジメ氏の描くものに通ずるのカッコ良さがある様な気がしました。

ウーム、どっかに画が転がってないかのう。


いやもう、マジかっけえスなあ。
誰かコレを擬メカ化してくんねえかな。
『マクロス』に出して、バサラのバルキリーと戦って欲しいんだけど。


■■■━ 理由 ━■■■
あらゆることに理由や意味があるなんて、
なんて面倒くさいんだろうねえ、というお話です。

とある方のお話を伺っていたわけです。
するとその方は、ゴジブンの持ち物や好みの一つ一つに対して、
何かしら理由を持っていらっしゃる。

  このモノは、こういう目的で使うから、
  こういう機能のあるモノで、こういう形の物を選んだ、だとか、
  私はこういう味のするものが好きだから、
  こういうお店へ行くのが好きで、
  今食べているこの料理は、こういうトコは好きだけどこういうトコは嫌いだ、
  とか。

私もワリとそういう所がある方だと自覚はあるんですけど、
ああ、なんかそういうことって実は面倒くさいな、と思います。

  そしてまたそれが鬱陶しいので、
  じゃあそのモノのこういうところは今のお話からは外れてますよねー、
  みたいなことを言おうものなら、
  イヤそれについてはコレコレこういう理由があるから
  外れているワケではない、
  みたいな、そもそもそうだったのか後付なのかわかんないような話が出てきて
  これがまたご高説イチイチ面倒くさいワケです。
  結局のところそうして出てくる理由にしてみても、
  好みだとか、ご本人様以外には分かりかねる要素が絡んでいたりして、
  説明されることにさほどの意味も無いようなことだったりもするわけで。

シャカイの人なんで、オシゴトの上では行動の一つ一つに
コンキョだったり理由だったりが必要になるわけですが、
……なんかもう、そういうことも下らないなあと思うようになってしまいました。
下らないつうか、ツマンナイつうか、面倒くさいつうか。

キチンと説明が付くというのは、
まあ汎用的には分かりやすいし、ステキなことである場合もあるなあ、と思います。
けども、別にそこまで表明する必要のない場合もあろうし、
説明を求められたとしても、
別に好きだから、とか、イヤなんとなく、で済ませてしまっても
全然いいじゃんと思うんです。
説明してしまうのは、
説明できることがカッコイイことだと思っていたり、
あるいは説明できないことから逃げていたりしたいからなんじゃないかなあと
また微妙なひねくれ方をしてみるオイサンです。

なのでオイサンの2008年は、
出来るだけ理由無き年にしたいなあと思った次第です。
理由や根拠は出来るだけ表明せず、
なんとなく納得してもらえたりもらえなかったり、
そんな感じでいけたらなあと。


マ2008年もこんなカンジで参りますので、
あこの人もうダメだと思ったら
ワリと早い時期に遠ざかった方が賢明かもですよ。
ヨノナカって奴は、自分が悪くなくてもバツを受けたり平気でしますからね。
へへ。
へへへへ。
カレー。
R1025294

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